ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1075話 1994年富山地鉄:立山参りの副産物

1994年頃に撮影した写真を見ると、琴電や野上電鉄の写真が圧倒的に多いです。しかし、意外にも富山地鉄の写真も結構撮っていました。琴電や野上には古い吊掛車を求めて何度も通いましたが、富山地鉄はすでに古い車両もなく、なぜ写真が多いのか?。よく考えてみたら、立山砂防の撮影ついでであったことが理由でした。

 

1.モハ14760形2連 (下段~釜ヶ淵:1994年10月)

当時、立山参りを繰り返していましたが、たいていは、天気を見極めるため、富山に3日間程滞在するスケジュールで、ここ一番の天気の日に立山を目指しました。ところで3日間も富山にいると、なんだかんだ地鉄の撮影となるわけです。いわば、地鉄の写真は立山参りの副産物と言うことです。

 

2.モハ10025+モハ10026 (立山:1994年10月)

さて、今回は1994年10月下旬の富山地鉄の様子ですが、これも立山参りの副産物です。秋の富山地鉄は、GWほどではありませんが観光シーズンなので臨時列車が走りました。この日のアルペン特急は10020系の2連でした。地鉄は現在、アルペン特急をやめてしまいましたが、もともと立山宇奈月温泉間の利用客はどのくらいあったのか疑問です。

 

3.モハ14772+モハ14771 (釜ヶ淵~下段:1994年10月)

この日の前2日間は、立山参りをしていました。天気も良く、例によって樺平の18段スイッチバックまで歩いて行き、目論見通りの撮影ができました。そして3日目のこの日もこんなに天気が良いのですが、立山に行かず地鉄撮影となった理由は、山の天気が悪かったからです。それでも平野部はこんなに晴れており文句なしです。

 

4.モハ10030形2連 (釜ヶ淵~下段:1994年10月)

毎度の下段あたりで腰を据えて撮影です。この5カ月前のGWもここで撮影しました。その時の様子は、第984話~第985話でお伝えしましたが、ちょうど田植えの時期でした。しかし、田圃は水を張って絶好のロケーションでしたが、ずーっと天気が悪くて最悪でした。

 

5.モハ10030形2連 (釜ヶ淵~下段:1994年10月)

秋の富山は、天気がコロコロ変わりますが、今回は珍しく安定しており、3日間晴天に恵まれました。晴れたらこっちのものです。どんな電車が来ても気合が入ります。

 

6.モハ10026+モハ10025 (釜ヶ淵~下段:1994年10月)

しかし、残念なのは、もう古い車両が来ないということです。この時点でまだ吊掛車のモハ14750形が2両残っていましたが、もう走ることはなかったのではないでしょうか。そのモハ14750形も翌年には廃車されました。