ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第870話 1993年富山地鉄:冠雪の立山連峰を求めて(その5)

山の天気は変わりやすいものです。調子よく晴れたと思ったら早々にまた雲が掛かり始めました。もう夕方なので、立山はあきらめるしかありませんでした。

 

1.モハ10020形2連 (釜ヶ淵~沢中山:1993年5月)

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 よって、ここからは日没まで沿線風景主体の夕景撮影です。富山平野は西側に高い山がなく、しかも扇状地であるため、日当たりも良く、日没まで陽が射します。立山線の列車も日没まで夕陽を浴びます。

 

2.モハ10020形2連 (釜ヶ淵~沢中山:1993年5月)

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 沢中山の付近は、田園と樹木の林がマッチする雰囲気の良い一帯です。私の好みの撮影ポイントなので、なぜかいつもここに来てしまいますが、富山から比較的近く、電車賃もかからないと言うのが本音でした。しかし、夕方になると何とも言えない光景が展開し、癒されます。

 

3.モハ14760形2連 (釜ヶ淵~沢中山:1993年5月)

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 夕陽を浴びて雷鳥塗装の14760形がやって来ました。もう立山は見えませんが、田植えが終わった棚田だけでも十分なロケーションです。おそらく、現在でも同じような写真が撮れるのではないかと思います。雷鳥塗装の14760形が残っているうちに、もう一度出掛けたいです。

 

4.モハ14760形2連 (釜ヶ淵~沢中山:1993年5月)

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 この時点で、モハ14760形の新塗装車は2編成でした。予定では更に新塗装化が進められるはずでしたが、どういうわけか新塗装化は2編成で中断されてしまったようで、この状態が続きました。しかし、それは結構なことでした!!

 

5.モハ10020形2連 (沢中山:1993年5月)

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この写真は、沢中山に停車中の列車です。ホームには女性の車掌さんが見えます。赤いブレザーが夕陽に照らされて良く目立ちます。 

 

6.モハ10020形2連 (釜ヶ淵~沢中山:1993年5月)

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 この日はこんな感じで一日立山線を撮影して終わりました。翌日は場所を変えて撮影を試みましたが、また雨となりました。その後、富山地鉄には翌年にも訪れます。もう吊掛車は走っていませんが、ローカル線としての魅力はたっぷりありました。