ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第771話 1994年京福(越前):諦め難い盲腸線(その3)

今回の訪問では東古市から永平寺まで永平寺線の全線を歩きました。しかし、毎度の罰当たりではありますが、「お寺の永平寺」には行かず、駅近くで越前そばを食べて、今度は登って来た道を戻ることにしました。

 

1.モハ1102 (永平寺~市野々:1994年5月)

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 午後になっても走っている列車は変わらずモハ1102ですが、昼を過ぎて陽の向きが変わっていたので、パンタ側の顔が順光となりました。これがモハ251形だったら、午前と午後で貫通面と非貫通面の両方が撮影できるわけですが、モハ1102はどちらの妻面も同じ顔です。

 

2.モハ1102 (永平寺~市野々:1994年5月)

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 下り方向を歩くと、この路線が急勾配であることが良くわかります。ちなみに、市野々~永平寺間の標準勾配は33‰とのことです。東古市行きの列車は、ノッチオフで軽快に坂を下ってきます。吊掛電車も帰りは楽そうですが、ブレーキが利かなくなったら大変です。しかし、そんな心配がいずれ起こってしまいました。

 

3.モハ1102 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 市野々あたりまで下って来ると田園地帯となります。永平寺線の沿線は山に向かって片勾配の地形です。少し引いた位置から永平寺方向を望むと、田圃は階段状になっているので、この角度では水面が見えません。

 

4.モハ1102 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 この日は、午後になっても風が強く、水を張った田圃も波立っていました。しかし、この辺りの景色は結構絵になります。恐らく夕方まで順光で陽が差すと思われます。もしかしたら夕暮れ時に面白い写真が撮れるかも知れません。

 

5.モハ1102 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 通常の永平寺線は1時間間隔の運転ですが、この日は臨時ダイヤで30分間隔だったので、列車はひっきりなしにやって来ました。しかも1閉塞なのでモハ1102が1両でピストン運行しており休む間もありません。

 

6.モハ1102 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 もう惰性の撮影です。これがモハ1102ではなく、モハ251形だったら・・・。

 

7.モハ1102 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 結局この日はモハ1102が終日運転の様でした。これ以上同じ車両を撮ってもつまらないので、越前本線へ移動ですが、翌日は車両運用が変わるはずなので、再チャレンジしましたが、その様子は改めてお伝えします。