ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1025話 1995年豊橋:狙いは朝ラッシュ!!(その5)

日中の留置車両を見るため、終点の三河田原に来ました。ここは渥美半島の中程に位置し、地図で見る限りそれほど目立った場所ではなさそうですが、渥美線の高頻度運行やラッシュ時の4連運転などから、愛知県第二の都市である豊橋を支えるそれなりの場所のようです。かつて渥美線は、ここからもう一駅先の黒川原まで延びていましたが、その区間は戦前に廃止されました。

 

1.モ1904+モ1954 (三河田原:1995年11月)

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どうでも良い1900系でしたが、ようやくまともな形式撮影が出来ました。この電車の前面窓は、曲面ガラスではなく、平面ガラスを組合わせたパノラミックウインドウになっています。しかし、名鉄5000系以来の優雅な丸っこい車体は、パノラマカー導入前の名鉄を代表するデザインです。ちなみに、元は側窓が2段ユニットサッシではなく、1段下降窓でした。

 

2.ク2701+モ1701、モ1852+モ1802 (三河田原:1995年11月)

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やはり、旧型車は三河田原で昼寝をしていました。恐らく、明朝のラッシュまでここで留置のようです。1800系はもう1本、1801編成がいるはずですが、ここにいないと言うことは、高師車庫にいるようです。

 

3.ク2701+モ1701 (三河田原:1995年11月)

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1700系は1941年梅鉢鉄工所製の元西武電車です。その生い立ちはモハ200形と称する両運電動車でしたが、西武時代にMT2連化され、その後1963年に豊橋へやって来ました。

 

4.モ1701+ク2701 (三河田原:1995年11月)

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1700系は1800系に比べれば新しい電車ですが、さすがにこの年代の西武電車はもう他にはいませんでした。

 

5.モ1731+ク2731 (高師:1995年11月)

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この日の最後は高師の車庫です。最初に検修庫へお邪魔しましたが、車両は例のごとくギュウギュウ詰めに留置されており、しかも逆光だったので撮影を断念し、本線の反対側にある廃車置き場?に出向きました。そして1730系です。しかし、この電車はいつもここにいます。走っているところを見たことがありませんが、廃車でも休車でもありません。

 

6.デキ211 (高師:1995年11月)

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1730形の裏側には、デキ211が隠れていました。この電気機関車も相変わらずの様です。2年前の前回訪問時は、ここに廃車となったモ1601+モ1651+モ1711(モハ36)が放置されていましたが、その姿はもうありませんでした。

さて、渥美線の車両は一見して安泰そうでしたが、もうまもなく昇圧という重大ニュースが飛び込んできました。昇圧となれば、間違いなく吊掛車は一掃されます。ただし、1900系はどうなるのか?。1900系は元々1500V車だったので、改造次第では昇圧後も残る可能性はあると思われました。しかし・・・・。