この日は天気に恵まれて撮影日和と言うよりもハイキング日和でした。久々にキハ602に乗って菱枠台車の揺れを堪能し、下車したのは借宿前でした。ここからは鉾田寄りの丘陵地帯で撮影です。
1.キハ602 (借宿前~巴川:1993年5月)
まずは乗って来たキハ602を借宿前のホームから後追い撮影です。
これから森の中に踏み込みます。この先は、樹木が鬱蒼としており、普段はあまり良い撮影ポイントではありませんが、この時期は新緑が映えて、幻滅の白い気動車もそれなりに絵になる風景です。
2.キハ602 (借宿前~巴川:1993年5月)
眠気をそそる陽気でした。遠くから小刻みなジョイント音だけが聞こえます。やがてかげろうの中から惰行走行で妖怪の様な白い顔が近づいてきました。
3.キハ602 (借宿前~巴川:1993年5月)
白い顔の正体はキハ602でした。先程乗った列車の折返しです。キハ602は老体をゆさゆさ揺らして通り過ぎて行きました。
4.KR501 (借宿前~巴川:1993年5月)
続いて鉾田行きのKR501です。ガラガラです。直結モードの軽快気動車はとても軽そうに通り過ぎて行きました。
5.KR501 (借宿前~巴川:1993年5月)
このあたりの雰囲気は、南部縦貫鉄道の森田牧場付近に似ています。走る車両はレールバスではありませんが、なんとなくメルヘンチックです。
6.KR501 (借宿前~巴川:1993年5月)
再び借宿前のホームから、こんどは乗車するKR501を撮影です。フロントガラス越しに車内が見えますがガラガラです。これでもやっていけるのは、やはりジェット燃料輸送のお陰だと思います。
7.キハ602 (浜~玉造町:1993年5月)
その後、鹿島鉄道にNDCの増備はなく、車両の出入りもありませんでした。しかし、この白塗装が気に入らなかったので、撮影に出向く気が起こらず、仕事の関係で広島や大阪方面に入り浸りだったこともあり、次に鹿島鉄道の撮影に出向いたのは5年後の1998年でした。