ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

号外:わが青春のボロ電は今・・・

号外です。

今年のお盆んは、中学校時代の還暦同窓会で久々の広島へ行ってきました。・・・とは、言うものの、やはり理性が抑えきれずスマホを片手に市内を彷徨。そして、わが青春のボロ電は今・・・。

2泊3日の遠征でしたが、台風が気になってどうしようもありません。おまけに、連日の大酒で炎天下の中、吐きそうで撮影どころじゃありませんでしたが、最新の話題をお伝えします。

号外ですが、久々の広島に気合が入り過ぎて、本稿並みにボリュームが大きくなってしまいました。ご了承願います。

 

1.広電路線案内図(2023年最新版)

さて、6年ぶりとなる広島に着いて驚いたのが、路面電車の減便と運行系統の変更でした。今年は広島サミットとコロナ規制緩和の影響で、ただでさえ多くの人出が見込まれるはずなのに、なぜに減便なのか?。案の定、電車は激混み!!。しかも、いろんな電車が来るも、乗り方が様々で、大多数の観光客は勝手がわからない。外国人相手に、車掌さんも四苦八苦。よって、停車時間もかかり、当然電車も遅れる。おかげで西広島から乗った電車は渋滞でもないのに、広島駅まで1時間近くかかりそうでした。飲み会に遅れちゃいけないので、短気な私は電車を諦めて途中下車して歩きました。

恐らく、コロナの影響などで乗務員さんの減少により減便や信用乗車を推進せざるを得ないのだと思いますが、目の当たりに無理を感じました。

 

2.1976年頃の広電路線案内図

ご参考までに、1976年頃の路線図ですが、この頃は電車も案内図もシンプルで良かった。最新の路線案内図には記載ありませんが、現在は3号系統が朝夕のみの広電本社前止まりとなり、宇品方面には行きません。日中は走らないので困ったものです。よって、宇品方面から西広島へ行く時は紙屋町で乗り換えとなるわけですが、2号系統は宮島行しかなく、しかも10分間隔なので大型車でも超満員。接続が悪けりゃ時間もかかります。3号系統だったら乗り換えなしに西広島まで余裕で座って行けるのに・・・。

 

3.再開発中の広島駅南口 (広島駅:2023年8月)

更に驚いたのが広島駅!!。まだ建設中ですが、完成すると広電が駅ビルに高架で突っ込むそうです。この写真の左側から真ん中あたりに高架軌道が架かるそうで、路線をルート変更し、写っている現在の軌道は撤去されます。

 

4.ルート変更区間の軌道工事 (稲荷町:2023年8月)

そして、広島駅周辺の路線ルートが大幅に変わります。現在、ルート変更される部分の軌道工事が着々と進んでいました。写真の正面が広島駅です。広島駅から稲荷町まで路線が短絡されます。でも、混雑緩和と定時運行が目的なら、お金は架かるが、プレメトロの建設などいかがなものか?

 

5.浮世離れした広電宮島口駅 (広電宮島口:2023年8月)

ついでに、新しく出来た広電宮島口駅です。昔を知る人間にとって、ここはどこだと言った感じの、浮世離れした駅になりました。日本三景である宮島の玄関なので思いっきり洒落た造りですが、どうせなら厳島神社を模した神殿造りにでもしたら外国人にウケたのではないでしょうか。

 

6.1001 (広島駅~猿猴橋:2023年8月)

さて、電車の撮影です。時間は午後1時過ぎ、強烈なトップライトです。気温は38℃くらいあった様な・・・。ここはルート変更で廃止となる区間です。まずは、広電バスもどきの1000形トップナンバーです。行先表示がLEDなので解読できません。この塗装の電車を見ていると、我が家の庭木に繁殖する、アゲハ蝶の幼虫を思い出します。

 

7.5208編成 (猿猴橋:2023年8月)

続くこの電車は、もっと大きな「蛾の幼虫」を連想します。最近の路面電車はどこも幼虫だらけで好きになれません。

 

8.5102編成 (的場町:2023年8月)

さて、これは何の幼虫なのか?しかし、知らない間に、広電には幼虫が大発生していました。

今回の撮影はすべてスマホで撮りましたが、やはりこの写真の様にズーム撮影は解像度に難ありです。ところで、LED式の信号機はタイミングが合わないと全部消灯しちゃうんですね。

 

9.705 (的場町~猿猴橋:2023年8月)

吊掛サウンドが聞こえて来ました。もう単車の運行はやめたのかと思ったら、懐かしい軽快電車モドキの700形です。しかし、この電車が懐かしく思えるような時代になってしまったとは、もう昔のボロ電時代のことなど語り草にもなりません。