ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1115話 1995年南海(高野):アオ虫を追い掛けろ!!(その2)

アオ虫の追っ掛けは、いつも紀伊清水まで出向くとは限りません。近場でも撮影をしていました。しかし、近場は複線区間で街中でもあるため開けた場所がなく、あまり良い写真が撮れません。

 

1.21000系旧塗装4連+2000系2連 (三国ヶ丘~堺東:1995年11月)

この写真は三国ヶ丘のホームから撮ったものです。高野線極楽橋行の急行は橋本までは、難波寄りに2両増結して6連で走ります。この列車は後部に2000系を連結した凸凹編成です。21000系は抵抗制御で、2000系はVVVFですが、仲良く協調運転です。さすがにこの頃になると、増結用の22000系旧塗装車は山を下りてしまったのか姿をみせず、旧塗装同士の6連は見られなくなっていました。

 

2.21000系新塗装4連+2000系2連 (三日市~河内長野:1995年10月)

ここは三日市近辺です。このあたりは大阪近郊のベッドタウンなので列車本数も多く、急行列車の半数は三日市止まりでした。また、この年の9月に路線改良が完成し橋本までは大型車が入線できるようになったので、橋本までの列車はほとんど6000系などの20m車で運行される様になりました。

 

3.21000系新塗装4連+2000系2連 (三日市~河内長野:1995年10月)

橋本以遠の高野山方面へ直通する列車は全て17m車のズームカーで運行されていましたが、難波寄りの平日ラッシュ時はかなり窮屈でした。しかし、逆方向の橋本以遠への4連運行は輸送力過剰の様に思えました。

 

4.30000系4連こうや号 (紀伊清水~橋本:1995年10月)

場所を移動して、ここも紀伊清水駅の近くです。そろそろアオ虫が現れそうな予感がしましたが、やって来たのは「こうや号」でした。秋になると陽の向きが変わり、この場所では架線柱側が順光です。

 

5.21000系旧塗装4連 (紀伊清水~橋本:1995年10月)

そしてアオ虫がやって来ましたが、き電線や通信線の影が列車に被ってしまい難ありです。せっかくのアオ虫でしたが、悩ましい写真となりました。

 

6.21000系新塗装4連 (紀伊清水~橋本:1995年10月)

やっぱりこの場所が一番落ち着いて撮影できます。もう10月なので稲刈りが始まっていました。そして、この季節の光線状態は強くもなく、弱くもなく、撮影には最適です。

 

7.21000系旧塗装4連 (紀伊清水~橋本:1995年10月)

夕方の日差しが淡くなってきた頃にアオ虫が来ました。旧塗装のライトグリーンはこのくらいの日差しがちょうど良い感じです。