ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第38話 1985年鹿島 湘南型気動車天国(その2)

この日、午前中の茨城交通に続き鹿島鉄道を訪問しました。茨城交通のCI化には困惑しましたが、鹿島鉄道は“古き佳き昭和”を貫いていました。

鹿島鉄道霞ヶ浦沿いを走るので風光明媚な路線でした。かつては様々な流線形気動車が活躍しており、諸先輩方が貴重な記録写真を撮影されており、私など出る幕は有りませんが、昭和晩年の湘南型気動車の奮闘をご紹介します。

 

1.芦別コンビのキハ713+キハ711 (浜~玉造町:1985年5月)

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元々酷寒の地で働いていたこの2両も温暖な茨城でのんびり余生を送っていました。

 

2.霞ヶ浦とキハ712 (桃浦~八木蒔:1985年5月)

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1985年当時、桃浦付近の霞ヶ浦は護岸工事が始まる直前で、線路のすぐそばまで霞ヶ浦がきていました。こんな写真が撮れたのはこれが最初で最後でした。

 

3.キハ432 (八木蒔~浜:1985年5月)

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 一眼レフでの撮影もようやく慣れてきましたが、すべて標準レンズの撮影でなので、インスタントカメラ時代とさほど変わり映えしない感じです。望遠レンズが欲しいところですが、望遠レンズは高かったので貧乏学生には手が届きませんでした。

 

4.キハ712 (桃浦~八木蒔:1985年5月)

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5.キハ713+キハ711 (巴川~坂戸:1985年5月)

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 この当時は、日中にも2連が走っていました。それだけ旅客需要があったようです。湘南型気動車の2連は、古い気動車好きにはたまりません。

 

6.逆光のキハ712 (八木蒔~桃浦:1985年5月)

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霞ヶ浦の湖面の輝きが綺麗だったので、キハ712の逆光写真に挑戦してみました。なかなかイメージ通りにはならず、逆光写真は難しいです。

鹿島鉄道は、自衛隊百里基地の燃料輸送を行っていたので、この後もしばらくは安泰でした。しかし車両の老朽化は待ったなしで、やがて道産子気動車が淘汰され、代わりに軽快気動車を導入することになります。

さて、1985年当時の茨城交通、鹿島を報告しましたが、いずれもネガの劣化が進んでおり、スキャンすると青空が部分的に黄色く変色する現象に悩まされています。フィルムの特性なのか?、現像の問題なのか?、保管が悪かったのか?、原因がわかりませんが、この現象はスキャナーの補正機能ではどうにもならず、いちいち手動で色修正などやってられません。このため見苦しい画像をアップする場合が、今後も想定されますが、ご了承願います。画像の鮮明度を優先すればやはりネガからのスキャンが良いのですが、変色がひどい場合は過去のプリントをスキャンした方が良いかも知れません。スキャンの使い分けが今後の課題です。