ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第566話 1989年鹿島:忍び寄るNDC(その2)

さて、撮影に話を戻します。この日は友人の車があったので、撮影ポイントをあちこち移動できました。鹿島鉄道の車両は、キハ714も運用に入ったので、全車種一通り撮影できて、まさに気動車三昧でした。

 

1.キハ432 (玉造町~浜:1989年3月)

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 まだ3月なので、田圃も畑も荒涼としていますが、そこは霞ヶ浦がカバーしてくれます。ここは玉造町~浜間の国道355号線が鹿島鉄道をオーバーパスする場所です。鹿島鉄道のルートはここから90度方向転換して霞ヶ浦から離れます。この場所ではいつも国道から霞ヶ浦方向または玉造町方向を撮影していましたが、今回は初めてこの角度から撮影してみました。ちょっと国道のガードレールが気になりますが、一応霞ヶ浦筑波山もまとめて撮影できました。

 

2.キハ432 (八木:蒔~桃浦:1989年3月)

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 この場所は八木蒔~桃浦間の少し線路から離れた丘の上から筑波山方向を俯瞰したものです。この辺りは、ひと昔前まで鹿島鉄道霞ヶ浦と陸地の境界を走っていましたが、 霞ヶ浦の護岸改修と農地の区画整理が完了しており、かつての面影はなく、整然としていました。

 

3.キハ714 (八木:蒔~桃浦:1989年3月)

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 丘を下りて撮影するとこんな感じです。ここは八木蒔に近い築堤です。今度はキハ714がやってきました。この車両は元夕張鉄道の車両で、先に撮影した元芦別鉄道のキハ712とは同じ新潟生まれの兄弟車ですが、こちらは車体外板の更新を受けており新車導入後も何とか残りそうでした。

 

4.キハ712 (八木:蒔~浜:1989年3月)

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 ここは八木蒔~浜間の切通しから浜方向の田園地帯に出たあたりです。晴れた日は終日逆光となります。遠く前方は鹿島神宮方向です。

 

5.キハ714 (八木:蒔~桃浦:1989年3月)

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 常陸小川~浜間は、霞ヶ浦に沿った田園地帯ですが、なぜか八木蒔駅に周辺だけ線路は内陸に入り、切通区間になっていました。切通しの霞ヶ浦側は集落があり、用地買収に失敗したのでしょうか?

 

6.キハ432 (玉造町~榎本:1989年3月)

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次は鉾田寄りの内陸部に移動しました。 ここは玉造町~榎本間の切通区間です。

この近辺には自衛隊百里基地があり、ジェット燃料輸送は榎本で積み替えを行っていましたが、そこは撮影禁止でした。この辺は完全に丘陵地帯でこんな写真しか撮れませんでした。