ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第567話 1989年鹿島:忍び寄るNDC(その3)

鹿島鉄道で忘れちゃいけないのがジェット燃料輸送の貨物列車です。

ジェット燃料輸送は基本的に平日の午前中に1往復(帰りは回送)ですが、量の多い時は2回に分けて、午後にも1往復走りました。

 

1.DD13367+DD902+積車タキ7連 (八木蒔~桃浦:1989年3月)

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この日は天気が良かったので、八木蒔~桃浦間の築堤で貨物を狙いました。 

通常は6両のタンク車を機関車1両で牽引しますが、この日は機関車重連で7両のタンク車を牽引していました。

 

2.DD13367+DD902+積車タキ7連 (八木蒔~桃浦:1989年3月)

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機関車はDD13タイプですが、先頭が元国鉄の本物で、2両目は自社発注のモドキです。連結してしまえば本物もモドキも区別がつきませんが、どちらも総括制御ができなかったので各車に運転士さんが乗務していました。この当時の機関車は、DD13タイプが3両とDD901がいましたが、もうDD901は走ることはほとんどありませんでした。

この頃はジェット燃料輸送も安定しており、稼ぎ頭だったので、新車の導入共々、先行きは明るく見えました。

 

3.キハ601 (桃浦~小川高校下:1989年3月)

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 貨物が行ってしまうとあとはワンマン化された車両が坦々と走るだけになってしまいます。現れたのは長老のキハ601ですが、非貫通化されて何とも締まりがない顔になりました。しかしこの車両はまだまだ元気でした。同輩の関東鉄道常総線キハ610形がいよいよ廃車となりましたがこの車両はワンマン化されて、その後冷房化までされました。

 

4.キハ432 (借宿前~巴川:1989年3月)

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 午後は霞ヶ浦から離れて丘陵地帯に移動しました。結構起伏が多い路線ですが、借宿前の付近はこの様に開けた場所がありました。

 

5.キハ432 (借宿前~巴川:1989年3月)

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 やって来たのは、これもワンマンカーでキハ432です。すでに芦別、夕張の湘南気動車は入庫したようで、この日もキハ430形とキハ600形だけの運用になりました。

 

6.キハ432 (借宿前~巴川:1989年3月)

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この辺りも、どうしようもないほど何もないところです。そして、榎本~鉾田間は貨物列車の運用はなく、撮影に出向く機会もほとんどありませんでした。