ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第732話 1990年鹿島:昭和ノスタルジーを求めて

寒い日が続いています。そろそろ春が待ち遠しくなってきました。今回は32年ほど前の、春爛漫の頃の話題です。

1989年に鹿島鉄道へ2両のNDCが導入されました。時代の流れには逆らえませんが、幸いNDCの導入による廃車はありませんでした。よって、1990年4月の天気の良い日に、昭和ノスタルジーを求めて鹿島に出向きました。 

 

1.キハ714 (桃浦:1990年4月)

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 最初に向かったのは桃浦でした。なぜ桃浦かと言うと、もしかして桃浦駅の桜が咲いているかも知れなかったからです。とにかく行ってみないと分からないので行って見ました。

 

2.キハ714 (桃浦:1990年4月)

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 期待通り桃浦駅の桜は満開でした。しかも、嬉しいことにキハ714が運行されていました。春の鹿島鉄道には、それまでにも何回か訪問していますが、桜の満開はこれが初めてでした。時代は平成になりましたが、ここは昭和のまま時が止まっていました。

 

3.キハ714 (八木蒔~桃浦:1990年4月)

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 この日は、キハ715も走っていました。この車両はキハ714同様にワンマン化されておらず、専らラッシュ時に使用されていましたが、この日はラッキーでした。バックの霞ヶ浦も天気も穏やかで、いつの時代の写真かわからないくらいノスタルジックです。しかし、車体広告が・・・・。

 

4.キハ714 (八木蒔~桃浦:1990年4月)

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 キハ714とキハ715は共に、元夕張鉄道の車両です。新車の導入で先行きが不安ですが、外板更新されていたことが幸いして、同じ仲間で元芦別鉄道のキハ711~キハ713よりも長生きしました。

 

5.キハ602 (八木蒔~桃浦:1990年4月)

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 続いて、少し高台に上がり霞ヶ浦が俯瞰できる場所から撮影です。

今度はキハ602がやって来ました。この車両は一番老体ですがワンマン化されており、比較的稼働率が高い車両です。

 

6.キハ602 (八木蒔~桃浦:1990年4月)

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 この辺りは、かつて霞ヶ浦の縁を走っていました。護岸工事により霞ヶ浦が離れてしまい、農地も区画整理されてロケーション的に面白くありません。しかし、関東近辺でこんなに雄大でのどかな場所は、当時でもここくらいでした。