1985年の夏はバイト先で知り合った友人と、信州・北陸・中部を車で早回りしました。
その時の様子は何回かに分けて報告していますが、今回はその早回りで最初に訪問した上田交通です。上田交通は1984年の春と秋にも訪問しており、その時の様子は第24話~第29話で報告しましたが、今回は3回目の夏の様子です。
1.朝ラッシュ時の列車交換クハ3772とクハ291 (上田原:1985年9月)
この日、深夜に都内を出発して早朝に上田に着きましたが、朝は曇っていました。
平日だったので、緑色の元東急コンビクハ3772+モハ3310もラッシュ時の限定運用に就いており、上田原では元東急5000形だったクハ291と元東急の同僚同士の列車交換を撮影できました。しかしながら、クハ291は滑稽な風貌をしています。
2.クハ252+モハ5371 (寺下~神畑:1985年9月)
雨が降りそうな天気になってしまいました。せっかくの平日ラッシュを撮影しに来たのに残念です。クハ252もなんとなく泣きそうな顔をしている様に見えます。
3.モハ5252 (上田原~赤坂上:1985年9月)
この日も“丸窓”は元気に走っていました。
4.モハ5253 (八木沢~別所温泉:1985年9月)
ラッシュが終わると列車は単行となります。その頃から天気が回復してきました。
上田行きのモハ5253が別所温泉から40‰勾配を下ってきました。
陽が射せば気合が入ります。稲穂が輝いてウエダブルーの列車が際立ちます。この区間は年間を通して様々な光景が見られ、別所線の名撮影地です。しかし“丸窓”もあと1年でなくなってしまい、上田交通の面々は様変わりします。
下之郷は日中の列車交換が行われていました。かつてこの駅から西丸子線が分岐しており、別所線の要衝でしたが、周りは多少集落がある程度でした。ところが、昇圧後の車庫は上田原から下之郷に移されることになり、まもなく車庫の建設工事が始まります。