ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第265話 1990年大井川(井川):アプトが出来る前(その4)

前日はこの辺を列車で通過しましたが、もう陽が暮れて真っ暗闇だったので、まさかこんな大規模な工事現場があったとは全くわかりませんでした。

新線の巨大鉄橋を堪能し、次は長島ダムへ移動です。

 

1.DD200形+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (川根唐沢~犬間:1990年1月)

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巨大鉄橋の下を井川線の列車が通り過ぎて行きました。この辺りは水没する区間です。

ダムが完成したら、この様な写真はもう撮れません。

 

2.開業前のアプト区間を望む (大加島~唐沢:1990年1月)

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 この写真は巨大鉄橋から少し下流の、長島ダム堰堤の下あたりから撮影したものです。

写真の左下に流れるのは大井川です。この当時の井川線はこの大井川の左側を走っていました。

前方の崖っぷちにへばり付く高架軌道が新設の90‰アプト区間です。架線柱も見えますが、この区間だけ電化されます。しかし、この山奥にどれほどの観光客が来るのかわかりませんが、井川線存続のためにこれだけの投資をよく踏み切ったものです。やはり電力会社のパワーでしょうか?

 

3.大加島駅と第2大井川橋梁を望む (大加島~川根市代:1990年1月)

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 アプト区間の坂の上から井川線を俯瞰した写真です。ここは長島ダム駅の予定地です。華奢なトラス橋は井川線の第2大井川橋梁で、その右側が大加島駅です。ダムが完成したら井川線のこの区間は廃止されます。それにしても、大加島駅は誰のための駅だったのか?ちなみに近辺に民家はありません。

 

4.川根市代駅を望む (川根市代:1990年1月)

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長島ダムとなる予定地を見学し、次は少し下流川根市代の方へ移動しましたが、道路は山を登って再び大パノラマの絶景となりました。

この写真は、まるで空撮のようですが、県道から撮影したものです。

はるか下方には川根市代駅が一望できます。すでに赤い屋根の車庫が出来ていました。ここはアプト式電気機関車の拠点となる場所です。この写真の左方向が井川です。川沿いに新線が出来ていますが、ここからアプト区間となります。

 

5.アプト区間を望む (大加島:1990年1月)

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 この写真も同じ場所から撮影したもので、4番目の写真のすぐ左側です。

アプト区間を下から見上げた2番目の写真とは逆方向からアプト区間を見下ろしたものです。

 

6.DD200形+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (奥泉~川根市代:1990年1月)

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 長島ダムの一帯を一通り見学して、千頭に向かいました。

その途中でも何箇所か井川線の列車を撮影しました。車に乗せてくれたおじさんに感謝です。

 

7.DD200形+Cスロフ300形4両 (土本~沢間:1990年1月)

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 井川線沿線撮影の最後の締めは、寸又川橋梁を渡る列車です。この列車はSL列車に接続していたのか客車4両でやって来ました。