今回も異例のSLネタの続きです。
いままで大井川鉄道は電車と井川線ネタしかお伝えしていませんでしたが、私は決してSLが嫌いなわけではありません。ただ、鉄道趣味を本格化した頃には無煙化が完了してしまい、実機に接する機会がほとんどなかったので、馴染みがなかっただけです。
よって、大井川鉄道などSLの動態保存は願ってもない実機と接する機会ですが、ある意味消滅しそうな危機感がなかったので、吊掛電車が優先されました。
1.C11312+客車7両+ED10形 (千頭~崎平:1992年11月)
この日、SL列車は3本走りました。
予定にはなかったSL列車の走行撮影ですが、走ってくれば撮らない理由がありません。ここは、大井川第三橋梁です。全長183mある橋梁ですが、総勢9両がギリギリ撮れました。さすがに客車7両にもなると補機のED10形が付きますが、後ろの方は煙で見えません。
2.C11312+客車・・・ (千頭~崎平:1992年11月)
この鉄橋を渡ると、まもなく終点の千頭です。金谷から39.5km、およそ1時間15分の旅はちょうど良い汽車旅ですが、私はまだ一度もこの路線のSL列車に乗っていません。
3.C5644+客車7両+ED10形 (地名~塩郷:1992年11月)
3本目のSL列車はC5644が牽引する、これも補機付きの長編成です。この列車は午後の帰宅列車なのでSLはバック運転です。この頃は、まだ千頭に転車台がなかったので、金谷行の列車は全てバック運転でした。
4.C5644+客車7両+ED10形 (地名~塩郷:1992年11月)
この場所は、塩郷近くの大井川の河川敷です。こんな長編成の列車も十分撮れる撮影ポイントですが、実はこのSL列車を撮るためにこの場所にいたわけではなく、この日運転されていた5連の吊掛電車を撮影するためでした。吊掛5連の様子は第619話、第620話をご覧下さい。
5.C5644+客車7両+ED10形 (地名~塩郷:1992年11月)
C5644はテンダー機ですが、支線用のSLなので、もともとバック運転を想定してテンダーの一部が切り欠かれて視界確保された形態になっていましたが、そもそもSLの前方視界はどの程度のものなのでしょうか。
6.C11312+客車7両+ED10形 (家山~抜里:1992年11月)
ここも有名な撮影ポイントです。数名の同好者が同じようなポジションで待機していました。 金谷行きのSL最終列車は、C11312のバック運転でした。
真っ黒なSLにヘッドマークが異様に目立ちます。11月の日没は早く、もう列車には陽が当たりません。少々露出が厳しい撮影となりました。
7.C11312+客車7両+ED10形 (家山~抜里:1992年11月)
これで本日のSL列車は終わりです。この列車が通過すると同好者の方々は誰もいなくなりました。しかし、私はまだ帰れません。このあと4連の吊掛電車がやって来るからです。
8.モハ1001+クハ2001+モハ313+クハ513 (家山~抜里:1992年11月)
やっぱり最後は電車になってしまいました。この電車はSL列車に乗れなかった人たちの救済列車です。この撮影でこの日は撤収です。