ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第934話 1993年大井川:旧型5連のシーズン到来!!(その5)

すっかり曇ってしまいましたが、気が付けばもう夕方です。この日最後の撮影地は、明るさを求めて抜里まできました。ここは晴れていれば、日没頃まで撮影できそうな場所ですが、さすがに曇ってしまったので、露出の厳しい撮影となりました。

 

1.モハ1001+クハ2001+モハ312+クハ513 (家山~抜里:1993年5月)

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曇ったとは言え、夕方になると行楽客の帰宅ラッシュが始まり、列車はどんどんやって来ました。

 

2.C5644+客車7両+EL補機 (家山~抜里:1993年5月)

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帰り客を乗せた金谷行のSL列車が戻って来ました。ここならどんなに長編成でも大丈夫ですが、ちょっと暗い!。この頃の金谷行のSL列車は、まだ千頭に転車台がなかったので、全列車バック運転でした。だから気合が入りません。C56のテンダーは左右が大きく切り欠かれていますが、これはバック運転時の前方監視には欠かせない構造であることが良くわかります。

 

3.モハ3821+クハ2821+モハ6011+クハ6061 (家山~抜里:1993年5月)

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まあ、SL列車はどうでも良いのですが、この時間帯はSL列車に乗れなかった人達の救済列車が見ものです。

 

4.モハ1906+クハ6052+クハ6051+モハ312+クハ512 (家山~抜里:1993年5月)

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5連も満員の様です。大盛況の大井川鉄道ですが、これは行楽シーズン中の休日のみの光景です。このスポット的な波動輸送のために、ボロ電車も捨てることができません。

 

5.C11227+客車7両+EL補機 (家山~抜里:1993年5月)

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今度はバック運転のC11です。補機ありとは言え、C11には負荷が大きそうな編成です。C11が現役の頃に、果たしてこれだけの客車を牽引したことがあったのか?しかしながら旧客の7連は壮観です。

 

6.モハ1001+クハ2001+モハ312+クハ513 (抜里~笹間渡:1993年5月)

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また4連が千頭に向かって行きました。帰宅ラッシュはまだ続きますが、この日はこれで撤収です。

最後に、1993年時点のSL列車用客車の在籍状況を以下に記します。

①オハフ33形(215,469):2両:元国鉄オハフ33形

②オハ35形(22,149,435,459,559,857):6両:元国鉄オハ35形

③オハニ36形(7):1両:日本ナショナルトラスト所有車:元国鉄オハニ36形

④スハフ42形(184,186,286,304):4両:186,304は1993年入線:元国鉄スハフ42形

⑤スハフ43形(2,3):2両:元国鉄スハフ43形

⑥オハ47形(81,380,398,512):4両:元国鉄オハ46形、オハ47形

⑦ナロ80形(1,2):2両:元西武電車改造

⑧スイテ82形(1):1両:元西武電車改造の展望車