ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第277話 1987年蒲原:廃線跡を歩く(その4)

蒲原鉄道廃線巡りはいよいよ終盤です。七谷を過ぎると平野部に入り、左側に加茂川が現れ、廃線跡は加茂川沿いとなります。加茂までもう一息です。

 

1.狭口方向を望む廃線跡 (七谷~狭口:1987年5月)

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 この加茂川沿いでは、かつて対岸から何度も列車を撮影しましたが、こちら側には道もなく、歩くのはこれが初めてでした。

かつての軌道敷には、レールこそありませんが、枕木はまだそのままの状態でした。

 

2.駒岡方向を望む狭口駅跡  (狭口:1987年5月)

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 さらに進み、山間部を抜けると田園地帯が現れて狭口です。狭口駅跡のホームには改札ラッチが残っていました。ここまで来ると民家が見え始めます。この辺りは鄙びた農村の雰囲気があり、蒲原鉄道のよい撮影地でした。

 

3.駒岡方向を望む東加茂駅跡  (東加茂:1987年5月)

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 東加茂は上屋付きのホームが残っていましたが、立派だった駅舎は無くなっており、バスの転向場になっていました。

1984年8月に初めて蒲原鉄道を訪問した時は、炎天下のなか、この東加茂から、いままで歩いてきたルートを逆向きに大蒲原まで歩きました。その時は真面目に道路を歩いたので、かなり遠回りでしたが、この区間を往復歩いたことになります。

 

4.東加茂方向を望む廃線跡  (陣ケ峰~東加茂:1987年5月)

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東加茂を過ぎると、廃線跡は市街地方面ではなく山側に向かいますが、この先は陣ケ峰隧道があり、危なそうだったので市街地を歩きました。

 この写真は、東加茂から軌道跡を少し加茂方向に歩いたところで振り向いて、東加茂方向を撮ったものです。

 

5.加茂方向を望む陣ケ峰駅跡  (陣ケ峰:1987年5月)

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 東加茂から道路を歩いて隧道を迂回し、陣ケ峰駅跡に向かいました。

陣ケ峰駅は信越線をオーバーパスする手前の高い位置にありました。駅に登る階段やホームが残っていました。

 

6.信越跨線橋跡 (加茂~陣ケ峰:1987年5月)

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 加茂の手前で蒲原鉄道信越線をオーバーパスしていました。その跨線橋の桁は撤去されずに残っていました。廃線跡は、ここから信越線に沿って加茂駅へ至りますが、廃線巡りはここで終わりです。

さて今回、通常のブログから逸脱して蒲原鉄道廃線巡りを投稿した理由ですが、私と同年代か、それ以上の方で蒲原鉄道の沿線で撮影したことがある方なら、きっと懐かしい画像ではないかと思い投稿しました。すでにレールのない風景写真ばかりですが、写真を見ていると現役の頃の記憶が蘇ります。あの写真のあの場所を歩いたとか、あそこで撮影したとか、そう思っていただけるだけでも十分です。

この廃線探訪から32年経ちました。1999年には蒲原鉄道は全廃されましたが、それからでも20年になります。現在は鉄道があったことすら忘れ去られた感じがします。

この廃線跡は現在どうなっていることか、その後を全く知りませんが、知らない方が良いかも知れません。