ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第280話 1986年国鉄(北海道):最果ての夏(その3)

令和元年も今日で終わりです。平成も過去の時代になってしまいましたが、当ブログは今日も昭和の晩年です。

前回の続きで、天北線の下頓別から中頓別に向けて歩きましたが、この駅間が恐ろしく長く、9kmもありました。

コンビニも民家もありません。人もいません。ただ黙々と歩くのみです。そして熊に注意です。

しかしその途中には、寿仮乗降場という北海道特有の停留所のような駅?がありました。この仮乗降場は一般の時刻表には乗っていない駅?です。住民サービスで開設された駅?ですが、残念ながら私が乗った天北線の始発列車は、寿を通過だったので、下頓別まで乗って、歩いて戻るしかありませんでした。

 

1.キハ40形100番代 (下頓別~寿:1986年8月)

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天気が最悪ですが、とりあえず数少ない列車が来るので、高台に上がって、熊に注意しながら撮影です。
やって来たのは、これも最悪のキハ40。全く気合が入りませんし、昨晩の夜行列車の疲れがドッと出ました。こんな状況ならとっとと帰って寝たいくらいですが、ここは最果ての地。とっとと帰れません。

 

2.キハ40形100番代 (下頓別~寿:1986年8月)

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想定通り天北線は牧場の中を通っていました。 せめて天気だけでも良ければ、北海道らしい写真が撮れたはずですが・・・・。

 

3.キハ22形2連 (下頓別~寿:1986年8月)

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 天気は回復せず、牧場で牛の糞に気を付けて時間つぶしです。

ようやくやって来た次の列車はキハ22の2連でした。しかし、ついさっきまでいた牛がどこかに行ってしまいました。

 

4.キハ22形2連 (下頓別~寿:1986年8月)

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 牧場の端っこの方に、辛うじて牛がいました。

 

5.キハ22形2連と牛 (下頓別~寿:1986年8月)

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 こうなると、列車の写真なのか何なのか?

 

6.牛とキハ22形2連 (下頓別~寿:1986年8月)

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 これは列車ではなく、牧場の写真ということにしておきます。

 

7.寿仮乗降場 (寿:1986年8月)

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 これが、寿乗降場です。ちゃんと駅名標識があります。一応ホームもありますが、その長さは1両分もありません。恐らくこの駅を利用するのは、この牧場の人くらいでしょうか。果たして1日の利用客は如何ほどか?

さて、ここから列車に乗るにも、さっき行ってしまったばかりなので2時間以上待たねばならず、ここに居てもしょうがないので、中頓別に向けて歩きました。