ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第314話 1987年鹿島:筑波の廃止は、どこ吹く風(その3)

鹿島鉄道では、キハ430形が外板更新を行うなど、旅客輸送の改善にも精力的でしたが、反面その他の古い車両の動向が気になりました。

鹿島鉄道の車歴は、第37話、第38話、第69話を御覧下さい。

 

1.石岡機関区全景 (石岡:1987年1月)

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石岡機関区に集う気動車たち。 この雑居状態が興味をそそります。画一化された軽快気動車など、まだまだ縁のなかった様に見えますが・・・・。

 

2.キハ714 (石岡:1987年1月)

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 道産子で湘南顔である元夕張鉄道のキハ714と715は、すでに外板更新を完了しており当面は安泰と思われました。実際にキハ714は鹿島鉄道が廃止となる2007年まで生き延びました。

 

3.キハ715 (石岡:1987年1月)

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 キハ715は小さい側窓が並ぶ好ましいスタイルの気動車でした。この車両も外板更新されていたのでしばらくは安泰の様でした。

 

4.キハ712 (石岡:1987年1月)

f:id:kk-kiyo:20190825130634j:plain問題なのは、キハ710形で外板更新を行っていなかった、元芦別鉄道のキハ711~713でした。もしかしたら筑波鉄道廃止後に元雄別鉄道の貫通型気動車に置き替わるかも知れないという不安がありました。

 

5.キハ431+キハ432 (石岡:1987年2月)

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 この日は、外板更新を終えたばかりのキハ431+キハ432が佇んでいました。

まるで新車の様に綺麗ですが、やはり前面の表情が不愛想極まりありません。

 

6.キハ431+キハ432 (石岡:1987年2月)

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この車両は、その後この顔のまま、幾度となく塗装変更されながらも、廃止となる2007年まで生き延びます。