ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第337話 1993年高松琴平:凸凹3連を求めて

1993年はGWに琴電を訪れたものの、あいにくの雨でまともな撮影もできませんでした。その時の様子は、第241話~第243話で報告しましたが、その後、同じ年の1993年11月に琴電を訪問するチャンスが到来しました。

この年の夏頃から仕事で広島に出張する機会が増え、休日を挟んだ出張を無駄にするわけにはいきません。金曜日に仕事を終えたら速攻で高松へ移動です。なぜなら土曜日の琴電長尾線は、平日同様に朝のラッシュ時に3連が走ります。これを逃してはいけません。

 

1.62+760+860 (高田~西前田:1993年11月)

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琴電長尾線の3連撮影はこの日が初めてでした。3連を撮るためには平日か土曜日の朝ラッシュしかチャンスはなく、どうしても撮影前日に高松入りしなければなりません。この日は3連撮影のまたとないチャンスで、休日でしたが出張途上であったため、スーツ姿のまま撮影に出向きました。 

 

2.62+760+860 (高田~西前田:1993年11月)

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 この日は朝から快晴でした。スーツ姿で気合がはいりました。

最初の3連は、高田~西前田間の田園地帯で撮影です。刈入れが終わった田圃のど真ん中で、朝っぱらからスーツを着たサラリーマンが仁王立ちして電車の写真撮影をしている光景はいかがなものでしょうか?犬を散歩する近所のオジサンが不思議そうに私を見ていました。

ところで、やって来たのは62+760+860の凸凹3連です。体裁など気にしてはいられません。気合のハンドドライブで連写です。

 

3.750+870+510 (高田~西前田:1993年11月)

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 続いてやって来たのは、750+870+510の凸凹3連です。

 これら3連の組合せは、2連に1M車が増結するかたちで運用されました。ベースとなる2連はラッシュ後もそのまま運用されるものと入庫するものがあり、たいていは元京急の30形もしくはオリジナルのMM2連が残るケースが多く、雑多なMT2連は入庫してしまいます。

そして、Tc車は原則として瓦町寄りに連結されるので、朝順光となる長尾寄りの先頭には絶対に出て来ませんでした。

 

4.750+870+510 (高田~西前田:1993年11月)

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 この3連は、先頭が元玉野市営、中間が元山形交通、最後尾が琴電オリジナルといった凸凹編成です。この頃の琴電は、こういった出身も容姿も異なる車両の無造作な連結運転が楽しめました。

 

5.33+34 (高田~西前田:1993年11月)

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 長尾線のラッシュは、かなりの高密度運行なのであらゆる車両が見られますが、全てが3連と言うわけではありません。2連の元京急の30形もしっかり走っていました。

 

6.29+30 (高田~西前田:1993年11月)

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 運用によっては、この30形にも1M 車が増結されて3連になりますが、この日はたて続けで2連の30形がやって来ました。

 

7.33+34 (高田~西前田:1993年11月)

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 毎度30形が多くてうんざりしますが、この車両はすばらしいデザインだと思います。そして、私個人的に京急時代のカラーよりも琴電カラーの方が似合っていると思います。