ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第351話 1990年立山砂防:緑燃ゆる季節(その2)

第350話に続いて、天鳥砂防ダム近くの河原で撮影を続けました。

この場所は見通しが良く、同じ列車を何枚でも連写でき、思わぬフィルムの浪費をしてしまいました。

 

1.天鳥オーバーハングを行く人車列車 (桑谷~中小屋:1990年5月)

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一番列車の続行が、少し間をあけてやって来ました。

人車を1両だけ牽引した、おもちゃの様な列車でしたが、こんな列車が来るということは、まだ全通していないようです。

 

2.天鳥オーバーハング (桑谷~中小屋:1990年5月)

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 天鳥オーバーハングの接近写真です。この軌道脇の柵が撮影の邪魔ものです。いったいこの柵は何の目的で設置されたのか?機関車の転落防止には華奢過ぎます。

ちなみに、この場所で撮影した列車の写真は第181、182話をご覧ください。

 

3.天鳥トンネル付近の軌道 (桑谷~中小屋:1990年5月)

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 天鳥オーバーハングから天鳥トンネルにかけて軌道敷が一望できました。

トンネル部分に並行してかつての軌道跡が残っていました。この写真は何気なく軌道を写したものですが、この翌年にはこの周辺の景色が一転します。

 

4.天鳥トンネル付近を行く人車列車 (桑谷~中小屋:1990年5月)

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 第350話で撮影した一番列車が天鳥トンネルを出たところです。

ズームレンズが1本あれば、同じ列車を何枚写したのか分からなくなるほど連写できました。

 

5.天鳥トンネル付近を行く人車列車 (桑谷~中小屋:1990年5月)

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 これも連写した1枚ですが、注目は画像の右上から写る崖崩れです。

この崖崩れがその後進展し、軌道ルートを変更することになりました。

 

6.桑谷オーバーハングを行く人車列車 (中小屋~桑谷:1990年5月)

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更に連写して、撮影地点のすぐ横は桑谷オーバーハングです。
この角度から見ると岩をくり貫いて敷設された軌道であることが良くわかります。この岩を削って敷設された線路が立山砂防ではスイッチバックと並ぶ特徴でした。しかし、崖崩れにより、軌道ルートが変更され、現在この区間はトンネルでバイパスされてしまい、見学乗車でも見ることが出来ません。