京福福井支社は、電車がつまらないので足が向かなかったわけですが、電気機関車は別でした。すでに貨物輸送はなく、電気機関車は保線や除雪用または車両の入換用に残っていたもので、用途は福井鉄道や北陸鉄道などと同じでした。
1.テキ522+テキ521 (新福井~福井口:1992年11月)
ところで、車庫内に居ると思っていた機関車がおらず、居場所探しです。幸い車庫近くの本線脇の側線にお目当ての車両がいました。
ご覧の通り、冬でもないのに除雪装置が付いており、もう専属の除雪車になっていました。
2.テキ521 (福井口~新福井:1992年8月)
テキ521形(注1)は2両在籍しました。2両共双頭式のラッセル車になっていましたが、2両共車籍を有していました。この車両は日立製作所製の凸型25t機で全長は9.7mとかなり小型です。
3.テキ522 (福井口~新福井:1992年8月)
(注1)テキ521形の車歴
4.テキ6 (福井口:1992年8月)
福井口車庫の入換機として使用されていたテキ6は、1985年訪問時は黒一色塗装でしたが、今回は白帯を巻いていました。オデコの社章も誇らしげです。「急」の標識は何を意味するのか分かりませんが、1920年生まれの72歳は、まだまだ元気そうです。
5.テキ6 (福井口:1992年8月)
テキ6の車歴は第82話をご覧下さい。1992年時点、テキ6は車籍がありました。しかし、翌1993年には車籍を解かれて備品扱いとなりますが、1998年には車籍が復活し、イベントではありますが、本線走行も果たしました。その後も動態保存は続いているのかわかりませんが、なかなかくたばらないこの車両を私は「ゾンビ機関車」と呼んでいます。
6.テキ9廃車体 (福井口:1992年11月)
そして、福井口車庫の廃品置き場には、テキ9の廃車体が倉庫として残存していました。この廃車体は鋼体化されていますが、前面の曲面、窓枠のR、円形の側窓など、現役のテキ6よりも原型に近く、廃車体とは言え貴重な存在でした。
さて、今回はとりあえず見に行った福井口の車庫の様子をお伝えしましたが、11月の訪問時は、沿線撮影に向かいました。その様子は別途お伝えします。