ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第612話 1991年江ノ島:古き佳き時代の終焉(その3)

江ノ電の撮影は、毎度のことですが撮影場所に悩みました。結局、いつも同じ様な場所になってしまいます。この場所は、車も少なく4連を撮影するのに好都合ですが、やはり軌道境界のフェンスが邪魔です。

 

1.デハ304+デハ354+デハ303+デハ353 (七里ヶ浜稲村ケ崎:1991年4月)

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非冷房、吊掛車時代の304編成がやってきました。 何とかフェンスを避けるため、沿道の高い位置から撮影してみましたが、イマイチです。

 

2.デハ1002+デハ1052+デハ2001+デハ2051 (七里ヶ浜稲村ケ崎:1991年4月)

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 これは惰性で撮影したものです。ところで、この1000形は早いもので、この時点で導入から12年目の頃でした。現在では40歳を超えました。まだ新車という認識でしたがいつまでも若くはありません。言い換えると私自身もそれだけ年を取ったということです。

 

3.デハ2001+デハ2051 (極楽寺:1991年11月)

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 ここから日が変わり、半年後の11月です。この日も夜勤明けだったような記憶があります。 極楽寺の車庫には502編成と2001編成がいました。もう306編成はいませんでした。

 

4.デハ502+デハ552、デハ2001+デハ2051 (極楽寺:1991年11月)

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結局、2000形は翌年の1992年にも第3編成が導入されて、振替で301編成が廃車となりました。

 

5.デハ302+デハ352 (七里ヶ浜稲村ケ崎:1991年11月)

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 2000形の導入により300形の異端車である306編成と301編成が廃車となりましたが、残った300形にも変化がありました。300形の中でも兄弟車であった302編成と303編成ですが、303編成は翌年に車体更新を受け、304編成に似た張り上げ屋根のスタイルに変わり、冷房化、カルダン化されますが、302編成は未更新のまま残ります。302編成と303編成は見た目は同じスタイルの車両でしたが、種車の違いから302編成の方は老朽化が進んでいたようで、次の廃車対象となり更新を見送られたようです。

 

6.デハ305+デハ355 (稲村ケ崎極楽寺:1991年11月)

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 305編成は300形の中でも一番新しく、車体は新製されたことからいち早く1989年に冷房化、カルダン化され、300形一族では一番最後まで残ります。