ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第777話 1993年野上:最後の夏のある日(その3)

夕方になり、陽もずいぶん傾いてきましたが、まだまだ日没まで時間はありました。よって、山影を避けるため、重根~幡川間で日没まで撮影です。

 

1.デ13 (重根:1993年8月)

f:id:kk-kiyo:20210314065258j:plain

 重根では列車交換があるので早く着いた方は相手待ちです。日方行のデ13は、ちゃんと停車して来たのか、ずいぶん早く着いてしまった様です。

 

2.デ11 (幡川~重根:1993年8月)

f:id:kk-kiyo:20210314065325j:plain

 この場所は第212話、第213話でもお伝えした1991年9月に撮影した場所です。あの時は稲刈り直前の時期で、鳥除けが宙を舞い、撮影の邪魔になるほど賑やかでしたが、この時はまだ稲も実っておらず、まともな撮影ができました。

 

3.デ11 (幡川~重根:1993年8月)

f:id:kk-kiyo:20210314065905j:plain

 この場所で秋に撮影した時は日没までこの角度で順光でしたが、 8月だと日没の頃には陽の向きが列車の真正面となりました。よって、これ以降は線路の反対側に移動して東の山並みを入れて撮影です。

 

4.デ11 (重根~幡川:1993年8月)

f:id:kk-kiyo:20210314065401j:plain

 西陽を浴びてデ11の側面には、お馴染みの淡路島の観光ホテルの広告が目立ちます。しかし、モハ24のアーモンドチョコに比べれば大人しいものです。

 

5.デ13 (重根~幡川:1993年8月)

f:id:kk-kiyo:20210314065753j:plain

 今度は車体広告のないデ13の真横です。デ10形は小さいので、いろんな場所で真横から撮りましたが、どこで撮ってもキュートな電車です。この電車の富山地鉄時代はステップ付きのいかにも田舎の路面電車風のスタイルでしたが、野上ではステップを切り欠いたので、多少垢抜けたローカル電車になった感じがしました。

 

6.モハ25 (春日前~幡川:1993年8月)

f:id:kk-kiyo:20210314065603j:plain

 幡川の辺りは、海南の市街に近いためか、このあたりから列車は住宅街へ入って行きます。新しい建物と、ボロボロのモハ25がミスマッチです。さて、このあとは日没までもう一仕事です。再び田園地帯に戻ります。