今回は撮影場所を少し移動して、通町筋電停付近です。ここは、熊本城のすぐ近くで、天守閣を入れて撮影ができます。熊本城と言えば熊本地震で天守閣の土台が崩れてあわや天守閣が落ちそうになりましたが、無事に復旧できたことが何よりです。
1.8801 (通町筋~市役所前:1993年9月)
さて、市電の撮影ですが、通町筋辺りは道路脇に大きなビルが建て込んでおり、朝は日陰となる部分が多く、撮影場所は限定されます。一番無難な場所はお城の手前の交差点です。お城を入れた撮影は、陽の向き的に午後が良いのかも知れませんが、交通量が多くて撮影は難しそうです。
2.1205 (通町筋~市役所前:1993年9月)
ここがその交差点です。辛うじて陽が射しています。バックは熊本城の一部ですが、この向きでは天守閣が入りません。
3.1204 (通町筋~市役所前:1993年9月)
続いてやって来た1204は、変わった塗装です。これも何案かあった新塗装の一種でしたが、見るからにボツ案です。しかし、この塗装は他にも仲間がいました。
4.1092 (通町筋~市役所前:1993年9月)
旧塗装の1092です。この旧塗装は結構お城と似合っていますが、どうせなら熊本城の天守閣をバックに撮りたかったです。
5.101 (通町筋~市役所前:1993年9月)
次は天守閣を入れて撮ろうとスタンバイしていたら、見慣れない変な電車が登場しました。この電車とお城の組合せはとても微妙です。旧塗装の1092の方がお似合いの様な・・・・。
ところで、この電車は竣工してまだ1週間も経っていない新車の101(注1)でした。なんとなくレトロぽいスタイルですがVVVF車です。
(注1)8800形101の車歴
6.101 (通町筋~市役所前:1993年9月)
この電車の導入目的がよくわかりませんが、恐らく他社のレトロ車に影響を受けたものと思われます。公営交通にこの様なイベント兼用車が復元ではなく、新製導入される先駆けとなった様で、新しいものが大好きな熊本市電を象徴しています。101は導入時期的に9200形がベースになっていますが、なぜか分類上の形式は8800形の一族です。
7.1210 (通町筋~市役所前:1993年9月)
もう1枚、熊本城の天守閣をバックに1210を撮影しました。この日はせわしなく、このあと熊本電鉄の沿線撮影に向かい、夕方に再び熊本市電の撮影を行いました。ここから熊本電鉄の起点である藤崎宮前へは、1.5km程離れています。かつて市電が通じていましたが、市電が廃止された以降はバスか歩くしかなく、私は歩きました。