ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第981話 1993-94年広島:広電の西鉄電車(その3)

広電3000形は宮島線と市内線の直通車です。1990年代になりVVVF制御の新系列軽快電車が導入されると、徐々にラッシュ時の限定運用となり、増加する市内線の混雑対策で、1系統にも充当されるようになりました。

 

1.3008編成、3007編成 (荒手車庫:1993年11月)

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日中は昼寝が多くなった3000形は、荒手車庫に集結していました。この日は、元2連接の1300形だった3007編成と3008編成がいました。ともに中間車には西鉄時代の他形式だった1200形を挟んでいますが、ほとんど同じ形態の車両なので違和感はありません。

 

2.3008編成 (荒手車庫:1993年12月)

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3008編成は1983年竣工の3000形のラスト編成です。この時点で竣工してからちょうど10年経ちましたが、この電車は元々1963年生まれなので実質30歳でした。

 

3.3006編成 (宮島:1993年11月)

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この日は天気が悪く暇だったので、久々に宮島まで、あえて3000形に乗車しました。乗車したのは3006編成でした。3000形は間接自動制御の吊掛車ですが、宮島線内は60km/h程で突っ走ります。宮島に近づくと駅間が長くなるので、久々にかん高い吊掛音を満喫できました。

 

4.3006編成 (宮島:1993年11月)

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3006編成は両先頭車が元西鉄1200形、中間車が元西鉄1100形の混成ですが、ご覧の通り中間車だけ車体断面が異なり、側窓の大きさも異なるため見事に凸凹編成です。改造車ならではの異端編成ですが、購入車両を無駄なくまとめ上げた結果です。

 

5.3003編成 (古江~高須:1993年11月)

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3000形はやはり宮島線が似合います。よって、3000形を追い掛けて宮島線にも、しばしば出向きました。ところが、宮島線はJRと併走する区間が多いことと、住宅街を縫って走るので、撮影場所が限定されます。特に広島市内はまともな撮影場所がありません。

 

6.3005編成 (阿品~地御前:1993年12月)

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しかし、宮島に近い阿品付近は瀬戸内海沿いを走るので、午後は順光で瀬戸内海をバックに撮影できます。この写真は阿品駅(現:阿品東駅)のすぐ近くの宮島線定番の撮影ポイントです。宮島線の列車撮影には、しばしばこの場所を訪れました。