ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1022話 1995年豊橋:狙いは朝ラッシュ!!(その2)

豊橋鉄道はローカル線と思っていましたが、ラッシュ時は4連がどんどんやって来ました。とてもローカル線とは言えない状況でした。

 

1.モ1954+モ1904+モ1852+モ1802 (芦原~植田:1995年11月)

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この列車は先ほども撮影した列車です。ラッシュ時の運用列車は、一巡した様です。まだラッシュは終わっていませんが、このへんで撮影場所を少し移動することにしました。

 

2.モ1956+モ1906 (植田:1995年11月)

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移動中も列車はどんどんやって来ます。この列車はどうでも良い1900系の2連ですが、この電車は佳き時代の元名鉄5200系です。この頃の名鉄にはまだ吊掛車が本線にも残っていましたが、カルダン車であるこの電車が先に追い出されてしまいました。ところが、臓物は名鉄5300系に取り上げられてしまったので、豊橋に来たのは車体のみで、1900系の臓物は国鉄101系や111系の台車やモーターなどで構成されていました。

 

3.モ1905+モ1955+モ1902+モ1952 (大清水~向ヶ丘:1995年11月)

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結局、元名鉄5200系は全車12両の車体が豊橋1900系となりました。そして、冷房化は豊橋に来た時に行われ、渥美線では初の冷房車となりました。

 

4.モ1811+ク2811 (大清水~向ヶ丘:1995年11月)

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モ1811+ク2811は、その前身が信濃鉄道デハ6とクハ51で、共に木造車でした。スマートな外観をした車両ですが、これは長野電鉄時代の1961年に車体更新されたものです。しかし、機器流用のため車体に似合わず吊掛車でした。

 

 

5.モ1906+モ1956(大清水~向ヶ丘:1995年11月)

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撮影場所を移動しましたが、どこまで歩いても良い場所がありません。大清水近くまで来てしまいましたが、そろそろ旧型車が来る頃なので、偶然みつけた空き地で撮影です。

 

6.モ1802+モ1852+モ1905+モ1955 (大清水~向ヶ丘:1995年11月)

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1800系を連結した新豊橋行きの4連がやってきました。ちょうどモ1802の顔が順光で撮影できたので何よりです。この電車は昭和一桁生まれの元愛電デハ3300系特急電車でした。そう言えば、後ろの1900系もかつては名鉄で特急車として活躍していました。いずれもパノラマカー導入前のツワモノです。

 

7.モ1751+ク2701+モ1711+ク2711 (大清水~向ヶ丘:1995年11月)

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続く三河田原行きの4連は1750系+1700系でしたが、モ1751が先頭だったので、お目当ての1700系の顔は撮れませんでした。ところで、1750系は見た目が新しく冷房化されていましたが、これも吊掛車でした。車体はスマートですが台車を見れば一目瞭然です。しかし、なぜかク2751の台車はTR62?のようです。元は名鉄3730系で、名鉄時代の1965年に鋼体化名義で車体新製されました。豊橋には1981年に移籍し、その時点では豊橋鉄道初の転換クロスシート車でしたが、高運転台化された細目でブサイクな顔をしていました。それが1989年に冷房化と合わせて目を大きくする整形手術を行い、この容姿となりました。名鉄時代に比べてずいぶん垢抜けしましたが、整形手術の成功例でしょうか。