ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1087話 1994年野上:野上谷の寒い朝(その3)

さて、成人の日は2連が走らず不発に終わりましたが、先が無い野上電鉄です。よって、1週間後に再び北山へリベンジに出向きました。今度は祝日ではありません。ちゃんと2連が走る土曜日でしたが、相変わらず寒い朝でした。

 

1.デ13 (北山~野上中:1994年1月)

まずは、デ13の単行です。1週間前と全く同じ場所での仕切り直しですが、電車も1週間前と全く同じです。

 

2.モハ26+モハ25 (北山~野上中:1994年1月)

そして、元阪神701形車体の2連もバッチリ撮れました。同形式の編成美です。しかし、いい加減ボロボロでした。あと2ヵ月少々。もう廃止まで成り行き任せの様です。

 

3.モハ31+モハ32 (北山~野上中:1994年1月)

続いて、これはもっと嬉しい編成美です。幕板部に明かり窓がある元阪神1101系車体のモダンな電車です。こんなのが残っていたとは、恐るべし貧乏ローカル線でした。

 

4.モハ31+モハ32 (北山~野上中:1994年1月)

ところで、これらの元阪神電車は廃止後はどうなるのか気掛かりでした。野上電鉄にとっては、いずれの車両も自社のオリジナルではないので、恐らくこの電車に対する思い入れなど全くないでしょうし、廃業となる建前、電車の保存などあり得ません。そして、この電車の実家である阪神電鉄も、この頃は保存車には無縁な会社でした。

 

5.デ13 (北山:1994年1月)

この日は基本的に晴れでしたが、少し曇ってきたと思ったら、デ13が来ました。この電車が登場と言うことは、もうラッシュは終わりなのか?

 

6.モハ26+モハ25 (北山~野上中:1994年1月)

ところが、この後に2連のモハ26+モハ25がやって来ました。以前は、ラッシュ時に2連が3本運用されていましたが、この日は2連が2本で、1本は単行でした。廃止が近いので検査を省略して減車になっていたのかも知れません。

 

7.デ11 (北山:1994年1月)

そして、この電車の登場でラッシュは終わりの様です。もしかして、日中はデ11とデ13の運用なのか?これでは1週間前と同じです。