ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第28話 1984年上田交通 丸窓が居たころ(その5)

春の上田交通に続き、今回は秋の情景です。

秋の塩田平は期待通りの光景が展開していました。

 

1.柿の木が印象的な八木沢駅とモハ5253 (八木沢:1984年11月)

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毎度インスタントカメラの画像が悔やまれますが、絵に描いたような秋晴れの八木沢駅です。木造の駅舎とモハ5253に加えて鈴なりの柿がいかにもローカル線の原風景です。

 

2.柿とモハ5253 別所温泉~八木沢:1984年11月)

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なんとか“ 丸窓”と柿を並べたくて、ローアングルでチャレンジしてみました。インスタントカメラにしては結構まともに撮れたと思います。インスタントカメラも上田の光景には適合してくれました。

 

3.八木沢を出発するモハ5372+クハ252 (八木沢:1984年11月)

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 八木沢駅はローカル線を象徴するような好ましい駅でした。昭和初期の半鋼製電車とのコンビネーションは申し分ありません。別所温泉行の列車はこの駅を出ると最後の正念場となる40‰勾配に挑みます。

 

4.モハ5372 中塩田下之郷1984年11月)

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 11月の塩田平は稲刈りも終わり、晩秋のムードです。この地方では刈り取った稲わらを小さな円錐形に束ねて田圃に干す様です。この光景が塩田平の風物詩の様で、その脇を走る別所線の電車とよくマッチしていました。

 

5.モハ5253 中塩田下之郷1984年11月)

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稲わらで金色の田圃の脇を渋いウエダブルーの丸窓が走ります。後方の山間に遠く浅間山が望めます。

 

6.モハ5253 中塩田下之郷1984年11月)

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モハ5253の向こう側はリンゴ畑です。よく見ると信州リンゴがいっぱい実っています。大変のどかな光景です。