ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第298話 1987年筑波:最後の日々(その7)

話しは前後しますが、常磐線沿線のローカル私鉄早回り3日目の朝は真壁からスタートしました。

真壁には筑波鉄道気動車駐泊設備があり、真壁始発の列車がありました。昨晩は真壁に泊まったので、早朝から気動車の出庫を見届けました。

 

1.キハ503、キハ821 (真壁:1987年3月) 

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 真壁も結構大きい駅でした。駐泊設備があったので、機関区だった真鍋とよく間違えられましたが、真壁には検修設備はありませんでした。

 

2.キハ301+キハ821、キハ503 (真壁:1987年3月) 

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 真壁は筑波鉄道の沿線では比較的大きな街でした。しかし、筑波鉄道の筑波以北は極端に輸送需要が低く、この真壁から岩瀬方面はほとんど利用客がなかった様に思えます。筑波鉄道は路線が長いので、最初に廃止の噂を聞いた時に、恐らく筑波以北のみ廃止かと思いましたが、まさか全線廃止だとは、ずいぶん思い切った決断のように思えました。

 

3.キハ761 (紫尾~常陸桃山:1987年3月)

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 古墳の脇をキハ761が通過します。この辺りは沿道から少し離れており、人家もなく不思議な雰囲気の場所でした。

この古墳は有名なのかわかりませんが、一応公園風に整備されており、小高い中央部は列車の撮影ポイントになっていました。

 

4.キハ761 (紫尾~常陸桃山:1987年3月)

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 古墳を抜けると再び田園地帯に戻ります。この辺りは常総線の下妻あたりに似た単調な景色が続きました。平坦なので気動車は快調に通り過ぎて行きました。

 

5.キハ762 (上大島:1987年3月) 

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 上大島に入線する土浦行のキハ762です。この駅は田圃に囲まれた交換駅で、貨物側線もある結構立派な駅でした。しかし、晩年は交換する列車もない無人駅になっていました。

 

6.キハ504 (酒寄~紫尾:1987年3月) 

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 冬枯れた田園地帯をキハ504がやって来ました。もう1か月もすれば田植えが始まりますが、その頃にはもう列車は来ません。

 

7.キハ462(キハ048)他 (真壁:1987年2月) 

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 最後に、キハ048の写真です。これは誰かの粋な悪戯でしょうか?

この車両、正確には元キハ048です。

さて、3日間の撮影旅行もあっという間でした。なにより筑波鉄道の全線を始めてまともに見ることができました。これで廃止になっても悔いは残りませんが、このあともう1回だけ最後の悪あがきに訪れますが、それはまた改めて報告します。