ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第318話 1986年太平洋炭鉱:丘の上のレイアウト(その2)

半年前の初回訪問時は、鉄道趣味の無い同行者が一緒だったので、この軌道の表面的な部分しか見ることができませんでしたが、今回は私一人の単独訪問だったので、思う存分のゲテモノ三昧でした。

 

1.621号 (春採選炭場:1986年3月)

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 丘の上のレイアウトには、奇妙なL型電機が佇んでいました。

釧路鉱業所の土場にいたL型電機はすべて黄色のトラ塗りでしたが、こちらには黄と白のツートンカラーが1両だけいました。ほとんど使用されていない様子です。よく見るとこの電機がいる線路上には架線がありません。
 

2.621号 (春採選炭場:1986年3月)

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 この621号も素性が不明ですが、以前はこれと同じような黄と白の電機が釧路事業所の方にもいた様で、凸型8t電機と共に処分されてしまったようです。おそらくこの電機はその生き残りと思われますが、昇圧改造されないまま放置されていたようです。

 

3.ロータリー除雪車 (春採選炭場:1986年3月)

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 何これ?と言われそうですが、太平洋炭鉱のマークも凛々しい除雪車です。

道内でも比較的雪の少ない釧路だからこれで事足りたのしょうが、どれほど役に立っていたのか?かなりのゲテモノです。

 

4.丘の上の運炭列車を望む (春採選炭場:1986年3月)

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 この写真が、太平洋炭鉱を「丘の上のレイアウト」と呼ぶゆえんです。

この写真は太平洋石炭販売(元釧路臨港鉄道)の春採駅構内から見上げたものです。

 

5.162号 (釧路鉱業所:1986年3月)

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鉱車を開放し、西陽を浴びる162号のバックエンドです。ボンネットがやたら汚れていますが、これはパンタのカーボン粉によるものです。この路線はエンドレスループなので、機関車は一方向にしか走らないので、どうしてもバックエンドが汚れてしまいました。

 

6.164号 (釧路鉱業所:1986年3月)

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 164号は予備車というか資材列車専属のようでした。

そして、この黒い貨車?はどうも元凸型8t電機の台車枠のようです。台枠の形態から察すると5号機のものと思われます。5号機といえば、当ブログのタイトル写真のアレです。かつては人車列車や保線列車で活躍したマスコット的存在でしたが、廃車後も今度はワークカーとして活躍していたとは、感慨深いです。