私が広島に住んでいた1970年代の広電市内線では750形が主力車両でした。当初は750形が元大阪市電であることなど気にもせず、ボロい電車だったので、この電車こそが「ヒロ電ボロ電」のイメージを印象付けました。
1.769 (稲荷町~銀山町:1994年5月)
軽快電車に紛れて769が走っていました。この頃の朝ラッシュは、単行では乗り切れない程の混雑ぶりで、1系統では続行で走っていましたが、どうも皆さんは綺麗な電車の方に乗ろうとする傾向があるようで、769はすいていました。しかし、見てくれで判断してはいけません。ちゃんと冷房装置も付いています。
2.762 (宇品二丁目:1993年12月)
この写真は続行列車の前の車両から後続の762を撮ったものです。私が乗っている電車は電停に停車中で、後続列車は電停の手前で一時停止しているところです。お互いに停車中だったので撮れた写真です。走り出したら揺れて撮影などできません。
3.769 (宇品:1994年2月)
広電の形式写真を落ち着いて撮れたのがかつての宇品電停の降車専用ホームです。
午前中が順光となるので、朝のラッシュ時にここに居れば、一通りの車両を撮影できました。
4.769 (宇品:1994年2月)
この場所で、非冷房の762も撮りましたが、やはり非冷房車は屋根上がスッキリしているので、撮影向きです。
平日の夕方に歩いていると、突然763が現れました。この車両はあまり見かけない車両なので慌て撮影しました。交通量が多い道路ですが、偶然にも邪魔な車もなく撮れましたが、ちょっとピンボケです。
6.762 (段原大畑町:1994年5月)
この日は762が珍しく5系統で走っていました。この系統は沿線に学校が多く、通学時間帯は3連接車が出動するほどでした。その3連接車は元ドルトムント市電の輸入車が充当されており、それを撮影するため朝から比治山近辺をウロウロしていましたが、予定外の762も撮影できて大収穫でした。
この頃、750形は7両が運用可能でしたが、どうしても撮れなかったのが761でした。
しかし、761~763、768,769,772の6両は全て冷房化されて2015年頃まで生き延び、さらに現在も762と768(イベント車)が現存しています。