ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1134話 1994年土佐:「よさこい」って何?

土佐電の話題は、1994年8月時点の車両の状況を第737話~第743話でお伝えしましたが、今回はその続きの沿線撮影の様子をお伝えします。しかし、沿線撮影と言っても、土佐電は路線が長く、全線を撮影するには2~3日はかかります。この時はあまり時間がなかったので市街地のみの撮影です。

 

1.216 (桟橋通五丁目:1994年8月)

まずは、車庫から近い桟橋電停です。ここは桟橋線の終点で、港のどん詰まりです。草生した折返し線が1本だけのなんともムードの良い場末の電停です。左側のコンクリートの擁壁は護岸堤防です。これがなければ、高知湾が臨まれ良い景色です。

 

2.214 (桟橋通五丁目:1994年8月)

桟橋線は伊野、後免方面の電車の出入庫線を兼ねていますが、この路線は高知駅前~桟橋間の僅か3.2kmを往復する列車が本来の系統です。

 

3.216 (桟橋通五丁目:1994年8月)

桟橋線は路線長が短かく、あまり混まない様なので、非冷房車の200形が多く充当されていた様です。この電車は側窓全開で西陽を遮るロールカーテンが下りています。暑い街の路面電車はやはり非冷房が似合います。

 

4.218 (桟橋通五丁目:1994年8月)

電車の横にはバス停のような電停標識が建っていますが、これを見ると桟橋通五丁目が正式な電停名の様です。

 

5.218 (桟橋通五丁目:1994年8月)

この場所だけ見ていると、とんでもないローカル路面電車の様に見えますが、ここだけは特別です。

 

6.218 (桟橋通四丁目:1994年8月)

少し戻って、ここは車庫前です。この辺りは自動車の通行量が少ないので路面電車の形式撮影にはちょうど良かったです。非冷房の200形は屋根上がスッキリしていて実にスマートです。

 

7.202 (桟橋通四丁~岸壁通:1994年8月)

たまには冷房車も走りますが、200形の初期の冷房はバス用の露骨なモノでした。