ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

号外:令和4年

明けましておめでとうございます。

令和も4年目となりましたが、こんどはオミクロンで相変わらず自粛モードです。さて、昨年の年明けはボロボロの都電乙2の修復に期待を込めてスタートしましたが、今年は、乙2の気になるその後の近況報告からスタートです。

 

1.公園設備撤去時の乙2と6063号

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昨年は、この乙2の修復がいつから始まるのか、気になって仕方ありませんでした。ところが、コロナの影響なのかいつまでたってもこの公園の再整備工事は始まらず、秋を過ぎ、もしやコロナで工事を断念したのかと諦めかけていましたが、11月頃からようやく工事が始まり、この2両も檻の中から解放されました。

 

2.工事のお知らせ

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先ずは公園設備の取り壊しからスタートしましたが、あわや乙2も潰されそうな勢いでした。とりあえず、昨年末までに公園設備の撤去は完了し、現在は更地にボロボロの乙2と6063号がポツンと残されており、今月10日頃から工事再開の様です。この工事は2月竣工と聞いていましたが、このペースで本当に終わるのか?

・・・で、「工事のお知らせ」を見ると、工事期間は令和5年2月上旬まで!!・・・エッ、来年?・・・1年勘違いしていました。

 

3.完成イメージ

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乙2修復の完成は、鬼が笑ってしまう来年2月です。思ったよりも工期がかかります。ところで、完成イメージ図を見ると、保存車は屋根付きの檻の中の様です。再び写真が撮り辛そうです。気になるのは一般公開されるようで、悪ガキに破壊されないように要注意です。

 

4.現在の乙2と6063

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修復後は再び檻の中に入ってしまう乙2と6063号は、檻がない今が撮影のチャンスの様です。しかし、現在この工事現場は周りをフェンスで囲まれており立入禁止です。この写真はフェンスの外から背伸びしてスマホで撮影したものです。なお、撮影される方は、工事現場には絶対に入らないことと、工事の迷惑となる行為は絶対にやめましょう。完成まであと1年少々。静かに見守りましょう。

 

5.荒川遊園の6152号

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話しは変わりますが、ご近所にもう1両修復を終えた都電がいました。これは荒川遊園に保存された6152号(元一休さん号)です。こちらは、荒川遊園のリニューアルに合わせて修復されたものですが、遊園地より先に完成した様です。この写真もフェンスの外から撮ったもので、フェンス内には入れません。ところで、この車両の手前にはポールが設置されており、こちらも完成後は撮影し辛くなりそうです。ちなみに荒川遊園のリニューアルオープンは今年の春頃だそうですが、展示場所は園内なので撮影には入園料が必要です。

 

6.荒川遊園リニューアル前の6152号

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この写真は、荒川遊園リニューアル前の6152号です。この頃の6152号は車体の色がちょっと変な緑色でしたが、この程度の展示スタイルが撮影にはちょうど良かったです。

 

7.都電のPCCだった5501号

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ついでに同町内の荒川車庫をのぞいてきました。こちらは東京都交通局直営の「おもいで広場」に保存展示された貴重な和洋折衷のPCCです。外観は綺麗に復元されていますが、中身は残念ながら諸々のイベント展示室になっています。この車両はメカ的にも大変興味深い車両ですが、こうなってしまうと何がPCCなのか?せめて台車くらい見せて欲しい!!

 

8.荒川車庫保管時代の5501号

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これは、上野で野ざらしだった5501を交通局が引き取り、荒川車庫で保管されていた1990年頃の写真です。こういう展示のスタイルが撮影には一番有難いです。

 

9.おもいで広場の7504号

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「おもいで広場」には、車体更新前の7500形である7504も保存されていますが、これも撮影しにくい場所に置かれています。そう言えば、車体更新前の7500形が板橋にも保存されていたことを思い出し、さっそく行って見ました。

 

10.板橋交通公園の7508号

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こちらは東武東上線大山駅から歩いて15分程の板橋交通公園に保存された7508号です。なんだか横浜市電の様な色をしていますが、間違いなく都電7500形です。ここも檻の中ですが、一般公開されており、この写真は檻の中で撮りました。陽の向きが中途半端ですが、冬場はこれ以上、陽が当たりません。この檻の中には、もう1台、昭和晩年頃の都バスも展示されています。

 

11.板橋交通公園の7508号車内

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この車両は一般公開されているため、この時も近所の子供たちが車内ではしゃいでいましたが、車両はしっかり管理されているようで、車内の状態は比較的良好です。床板が懐かしいです。

 

12.7508の車端ドア部のクツズリとエラ

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現在保存されている車体更新前の7500形は、いずれも荒川線バリアフリー化対応のため、ドアステップを廃しましたが、車端絞り部のドアは、ホームとの隙間を埋めるため、クツズリを張り出してエラを付けた変な改造車です。できれば原形の7500形に戻して欲しいのですが・・・。

 

新年早々、何だか都電の保存車巡りになってしまいましたが、この他にも都内には都電が何台か保存されています。いずれも末永く保存されることを願うばかりです。

今年もコロナウィルスに気を付けて、当ブログを宜しくお願い致します。そして、乙2の修復は来年をお楽しみに!