ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第829話 1993年日立:旧型車の動向を追う(その5)

今回は場所を少し変えて、大橋~川中子間の大橋架道橋での撮影です。

この場所は全長が200m程ある鉄橋です。橋の途中で県道をパスしていましたが、大きな川もなく、住宅街を横断する不思議な橋でした。

 

1.モハ16 (大橋~川中子:1993年4月)

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 ここでは、4連も余裕で撮影できますが、やって来たのは単行の食パンモハ16でした。できればここで、日立名物の旧型4連を撮りたかったのですが、それは叶いませんでした。

 

2.モハ16 (大橋~川中子:1993年4月)

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 ここは、橋梁と言うよりも中途半端な高架橋ですが、これも日立電鉄ならではの沿線風景でした。築堤とせず、これだけの構築物を造ったのは、住宅街だったからなのでしょうか。コストもかかっていると思われますが、なかなか面白いロケーションです。

 

3.モハ3021 (大橋~川中子:1993年4月)

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 モハ3021もやって来ました。いずれ日中は、この電車だけしか走らなくなります。そんなわけで、かなり適当にシャッターを押してしまいました。

 

4.モハ9 (茂宮~大橋:1993年4月)

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 この日三度目のモハ9です。モハ9はいたって元気でしたが、モハ3000形が増備されると翌年12月に廃車となりました。

 

5.モハ10 (大橋~川中子:1993年4月)

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 モハ10は、モハ9の廃車後も残り、モハ14と共に最後まで残った旧型車です。しかし、1997年に最後のモハ3027が導入されると、モハ14と共に廃車となり、日立電鉄は念願の車種統一が達成しました。

 

6.モハ10 (大橋~川中子:1993年4月)

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 結局、日立電鉄の車種統一は、まだ4年程掛かりました。その間にモハ2000形が10両、クハ2200形が7両、モハ3000形が7両導入され、合計24両の所帯となりましたが、元々旧型車ばかりだった頃は26両だったので、車種統一されたものの在籍車数はほとんど減っておらず、寝ている車両は相変わらずでした。