ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第835話 1994年立山砂防:保線から始まる春

1993年のGWは、西日本のローカル私鉄早回りに追加して立山砂防を訪問しましたが、欲張り過ぎたバチが当たったのか、最悪の天候で門前払いを食らってしまいました。その時の様子は、第756話 でお伝えしましたが、そのリベンジを果たすため、翌年の1994年のGWに立山砂防を再訪問しました。

 しかし、不穏な雰囲気を感じつつ、とりあえずは天鳥砂防堰堤まで足を進めましたが、またもや・・・。

 

 1.天鳥付近の状況 (天鳥退避線 1994年5月)

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ここは、天鳥オバーハングを過ぎた地点です。昨年は降雪の為ここで引き返しましたが、今年は前方に何やら工事車両らしき物が行く手を阻んでいます。良く見ると、工事車両の右側の軌道上には赤い橋桁が外されて置いてあります。どうやら、この先はまだ軌道が開通していないようでした。と、言うわけで2年連続で「肩透かし」を食らってしまいました。

 

2.人車列車と資材列車 (中小屋スイッチバック 1994年5月)

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 さて、どうしたものか、このまま引き上げるのも悔しいので、中小屋のスイッチバックまで戻って、しばし様子を伺うことにしました。この年は昨年ほど悪天候ではなく、多少厚着をして来たので凍えることはありませんでしたが、冬眠中の積雪が多かったのか所々に残雪が残っていました。

 

3.人車列車と資材列車 (中小屋スイッチバック 1994年5月)

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 しばらくすると、列車が続行でやって来ました。まだ、本格的な運行ではなさそうで、スイッチバックでは、折返しの度に転轍機の具合を確認しているようで、結構時間が掛かっていました。

 

4.人車列車と資材列車 (中小屋スイッチバック 1994年5月)

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 列車は続行で3本やって来ましたが、先程の天鳥橋が架かっていないので、その先には進めません。と、言うことは、この日は天鳥橋の復旧でも行うのか?それはそれで見ものです。

 

5.人車列車 (中小屋スイッチバック 1994年5月)

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 人車列車には、大勢の作業員が乗っていました。なにやら大掛かりな作業がありそうです。

 

6.資材列車 (中小屋スイッチバック 1994年5月)

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 続行列車は、工事資材を載せた有蓋トロ+無蓋トロの編成と、平トロにレールを載せた編成です。レールの交換作業もありそうです。このあとは興味津々、列車を追い掛けて天鳥方面に戻りました。