ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1027話 1994年立山砂防:ダイヤなき復旧の春(その2)

この日は、まだ暫定運行だった立山砂防軌道ですが、なんだかんだ頻繁に列車が運行されていました。午後になり、陽の向きも変わったので再び中小屋のスイッチバックへ行ってみました。

 

1.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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早速現れたのは、モーターカーの「かもしか号」でした。この列車にはオジサンがぶら下がっていました。なんだか楽しそうですが、遊んでいるわけではありません。ちなみに、オジサンがぶら下がっているのはリアエンドです。

 

2.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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さて、このモーターカーは何をしているのかと言うと、転轍機の点検の様です。これも軌道復旧作業の一環です。モーターカーにぶら下がっていたオジサンは、スイッチバックで列車から降りて、転轍機の点検です。

 

3.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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オジサンは転轍機の点検が終ると、再びモーターカーにぶら下がって移動です。スイッチバックは転轍機が多いので、いちいち車内から出入りするよりも、車両にぶら下がった方が効率良く作業が出来ます。忙しいとは思いますが、どう見ても楽しそうに見えてしまいます。

 

4.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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午前中に天鳥橋が復旧した様ですが、その先はまだ開通していない様です。しばらくすると、モーターカーがバック運転で戻って来ました。

 

5.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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昼頃から天気も良くなりました。もう5月ですが、この辺りは遅い春の様相です。

 

6.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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このモーターカーは、通称「かもしか号」と呼ばれている、1993年北陸重機製の1.5tガソリン車で、全長は3mの片運車です。正式な形式や車番はなく、建設省のルールによる管理番号4-10-45と言う、車両ではなく機械です。トラックと同じマニュアル車なので、バック走行は厳しいはずですが、この辺りにはターンテーブルがないので仕方ありません。

 

7.モーターカー (中小屋スイッチバック:1994年5月)

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モーターカーは、スイッチバックを一気に駆け下りて行きました。しかしながら、このモーターカーの運転は楽しそうです。