ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第878話 1994年京福(越前):永平寺にモハ251形を追う(その3)

夕方になると、陽の向きが山側を照らし、モハ251の非貫通面が順光となります。鬱蒼と茂る杉林も西陽で幹まで照らされます。

 

1.モハ251 (諏訪間~京善:1994年5月)

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永平寺線の列車は、1時間ヘッドの運転なので、上下列車は30分間隔で走って来ます。1閉塞なので同じ電車のピストン運用です。2,3列車撮影すればもう十分ですが、陽の向きと撮影場所にこだわればまだまだ十分ではありません。 

 

2.モハ251 (諏訪間~京善:1994年5月)

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 そして、何よりもせっかくの撮影チャンスなので、ちゃんと撮れているのか心配です。現在のデジカメの様に、その場で撮影結果が確認できない時代でしたので、念のため、同じ様な場所で繰り返して撮影をしました。

 

3.モハ251 (諏訪間~京善:1994年5月)

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 西陽は列車の真横を直射して、とても眩しい写真になりましたが、車内まで照らされて何人乗っているのかよくわかります。この電車は、東古市行きです。そろそろ永平寺からの観光客が戻って来る時間ですが、車内は閑散としています。GWでも、電車を利用する観光客はこの程度です。

 

4.モハ251 (諏訪間~京善:1994年5月)

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 本来であれば、この季節は水を張った棚田が連なり、季節感のある風景になるはずですが、こんなに休耕田ばかりでは、この季節に来た意味がありません。

 

5.モハ251 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 ここは市野々付近です。金沢に野々市という地名がありましたが、いずれにしても変わった地名です。終点の永平寺までもう少しのところですが、集落はこのあたりまでです。

 

6.モハ251 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 さらに陽が傾き、真横から陽が差している様です。この角度では棚田の水面に畔が写って同化しており、何が何だかわからない状況になってしまいます。少し高い場所から俯瞰できると良いのですが・・・。

 

7.モハ251 (市野々~永平寺:1994年5月)

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 この日は、ここで日没まで居座ることにしました。走る電車は同じですが、時間と共に刻々と山の色合いが変化して大変興味深い場所でした。しかし、電車が白いので西陽で車体が跳ねてしまいます。かと言って絞り過ぎると背景が暗くなってしまうので、悩ましい状況になってきました。