ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第974話 1994年京福(越前):福井の時間のつぶし方

1994年頃の京福越前本線は、車両がまったく面白くなかったのですが、そのわりに写真をいっぱい撮っていました。今回は第880話の続きです。

 

1.モハ252,モハ3001+モハ3002 (福井口:1994年5月)

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1994年のGWは北陸地方の私鉄早回りをしていましたが、ずーっと天気がはっきりせず、福井でも雨に降られました。雨に降られると沿線撮影は中止して時間つぶしをしなければなりません。とりあえずは車庫巡りです。

 

2.テキ6 (福井口:1994年5月)

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福井口の車庫にはいつもの様にゾンビ電機のテキ6が昼寝をしていました。この電機は、1920年製の恐ろしく古い車両ですが、見るたびに綺麗になっていました。それがゾンビ電機の所以です。

 

3.旧テキ9車体利用の倉庫 (福井口:1994年5月)

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この倉庫は、テキ6の同僚だった旧テキ9のダルマですが、これも綺麗です。丸窓や妻面の形状など、テキ6よりも原型を保っており、こちらの車体をそっくりテキ6と交換して欲しいところです。

 

4.モハ2101+モハ2102 (福井口:1994年5月)

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さて、ここからは面白くない元阪神電車です。モハ2101形は2連と両運車が導入されましたが、輸送需要が減少してくると、やはり2連は使い勝手が悪く、日中は輸送力過剰なため車庫で昼寝をしている車両が目立ちました。

 

5.モハ2109+モハ2110 (福井口:1994年5月)

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モハ2101形は2連が6本と両運車が4両導入されましたが、車両運用の見直しに伴い、そのうちモハ2111+モハ2112が1990年にコンビを解消して両運化されました。

 

6.モハ2105+モハ2106 (福井新~福井口:1994年5月)

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ここは、福井新~福井口間の本線脇にある側線です。2連の留置は場所をとるため、車庫から追い出されてこんなところで昼寝をしていました。

 

7.モハ2104 (福井口:1994年5月)

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モハ2101形の両運化はその後はありませんでしたが、輸送需要の減少から両運車のニーズが高まり、やがて、1999年には新車のモハ5001形の導入によりモハ2103+モハ2104が廃車となります。その後はモハ5001形が増備されるものと思われましたが、周知の通り京福電鉄は度重なる重大事故の影響で福井地区から撤退し、モハ5001形は2両で打ち止め。そして、モハ2101形は新生の「えちぜん鉄道」に引き継がれず消滅しました。