今回は西鉄柳川車庫の200系以外の車両の様子を少々お伝えします。正直、200系以外の車両には全く興味がなかったので、ほとんど写真を撮っていませんでしたが、やはり30年以上も前のことなので、今となっては少々懐かしい車両が写っていました。
1.ク2051:2051編成 (柳川:1989年9月)
柳川車庫は意外にも閑散としていました。昼なので列車は出払っていたのでしょうが、特急の座を退いた2000系がいました。まだ格下げされたばかりだったので、特急時代のままのスタイルです。この車両は1973年に登場し、ローレル賞を受賞しています。登場した時は、格好いい車両と思いましたが、さすがに新車の8000系には敵いません。
2.モ2053:2051編成 (柳川:1989年9月)
側窓のユニットサッシが、1970年代の車両を象徴しています。この電車が登場した頃には、京阪3000系や阪急6300系といった特急料金を取らない2ドア、転換クロスシートの豪華列車が続々と登場し、国鉄にも同レベルの117系が登場しました。
3.ク2031:2031編成 (柳川:1989年9月)
これは、3ドア化された車両ですが、座席は転換クロスシートが残され、格下げされたとは言え、十分に有効活用されていました。その後2000系は全車3ドア化されて急行運用に充当されて20年ほど活躍しましたが、2010年に消滅しました。
4.モ5140+モ5340+ク5540 (柳川:1989年9月)
当時の主力だった、どーでも良い5000系も撮っていました。この車両の前面非対称窓は、いまだに意味がわかりません。5000系は2000系の後を追って導入されましたが、まだまだ元気なようです。
5.モ603+モ605+ク655 (柳川:1989年9月)
甘木線の200系は、すべて600系に置き替わってしまいました。これも8000形導入による2000形の格下げと、それに伴う600系の余剰による玉突きだったわけですが、甘木線用の600系は当初2連が充当されました。この写真の600系3連はこの時点では大牟田線用でしたが、後に甘木線に転じます。しかし、600系も老朽化のため2007年に消滅。
6.モト911+モト912 (柳川:1989年9月)
柳川車庫の一番端っこにいたのは、ダンプ式砂利運搬用電動車のモト911+モト912(注1)のコンビでした。ガラスが割られて悲壮な状態でしたが、この年に廃車となりました。この車両は元100系からの改造車です。
(注1)モト900形の車歴
・西鉄モト912←西鉄モ111←西鉄ク153:1941年木南車輌製
この頃の大牟田線には、往年の特急車である1000系が格下げされて残っていましたが、柳川車庫にはその姿はなく、残念ながら見ることができませんでした。