ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1029話 1995年南海(貴志川):なにはともあれモハ1201形

仕事の関係で知合った南海電鉄の方から、貴志川線の車両交代についていろいろと教えて頂き、モハ1201形が1995年3月で引退することを知りました。戦前生まれの古豪もいよいよ見納めです。

 

1.モハ1241+モハ1234 (吉礼~岡崎前:1995年1月)

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この頃、私は広島の案件が一段落して大阪に出向く機会が多くなりました。この頃の関西近辺のローカル私鉄は、1994年3月末に野上電鉄が廃止となり、古い車両もめっきり減ってしまい、趣味的には行き詰まりを感じていましたが、なにはともあれ貴志川線のモハ1201形です。

 

2.モハ1241+モハ1234 (吉礼~岡崎前:1995年1月)

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貴志川線にはたいてい午後に出向くパターンが多く、陽の向きの関係で和歌山寄りの先頭車の撮影が多い傾向でした。よって、この日は朝から出向き、貴志寄りの先頭を撮影しました。

 

3.モハ1241+モハ1234 (吉礼~岡崎前:1995年1月)

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列車主体の撮影を目的としていたので、撮影場所は吉礼~岡崎前間の障害物のない田園地帯です。この辺りはまだ木製架線柱が残っており、撮影には好都合でした。

 

4.モハ1213+モハ1210 (吉礼~岡崎前:1995年1月)

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どの列車も塗装が綺麗で、とても2か月後に廃車になるとは思えません。やはり大南海の路線です。1年前の野上電鉄の廃止時とはまったく違います。

 

5.モハ1213+モハ1210 (吉礼~岡崎前:1995年1月)

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この日は、デッカイ顔のモハ1201形ばかり運用されていました。妻板が連結器の胴受けまで垂れ下がった南海独特のデッカイ顔も、もう見納めです。

 

6.モハ1218+モハ1217 (吉礼~伊太祁曽:1995年1月)

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場所を少し移動して、ここは吉礼付近です。この近辺はコンクリート柱が増えていました。そして背景は山がカットされてどうなることか?大掛かりな工事が行われていました。

 

7.モハ1234+モハ1241 (吉礼~伊太祁曽:1995年1月)

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良い撮影場所がどんどん減ってきましたが、モハ1201形ともどもローカル線の撮影もそろそろ潮時の様です。