ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1119話 1994年立山砂防:とうとう三度目の樺平(その2)

水谷行きの一番列車が徐々にスイッチバックを登って来ました。朝陽に照らされて、客車の真っ赤な屋根が目に染みます。様々な角度から列車を撮影していますが、どの写真もほとんど同じ場所からの撮影なので、意外と楽です。しかし、どの写真も望遠撮影なのでピンボケと手ブレがないように、気が抜けません。

 

1.人車列車 (樺平スイッチバック:1994年10月)

小さな客車は9人乗りですが、ほぼ満員です。扉を開けた車両は心地よさそうですが、いつもこんな天気とは限りません。しかし、以前の客車は扉どころか風雨を遮るものもない吹き曝しのオープンカーだったので、ずいぶん通勤環境は改善されました。

 

2.人車列車 (樺平スイッチバック:1994年10月)

17段スイッチバックには、何か所か列車がよく見える場所がありました。続行列車の場合、同時にあちこちに列車の姿が見えるので、どの列車を撮るかモタモタしているとどの写真も中途半端になってしまうので、ある程度撮影ポイントを絞るか、特定の列車をカメラで追って撮るのが無難です。

 

3.人車列車 (樺平スイッチバック:1994年10月)

この日、スイッチバックを登って来たのはこの1編成だけでした。せっかく天気が良いのにもの足りない感じですが、1列車に集中して撮影できたので失敗はほとんどありませんでした。

 

4.人車列車 (樺平スイッチバック:1994年10月)

調子に乗って、何枚も連写していると、列車は目の前を通過して、気が付けば私よりも上方を走っていました。

 

5.人車列車 (樺平スイッチバック:1994年10月)

少し見上げると、天空が臨まれます。もうすぐスイッチバックの終わりですが、このあたりまで登るとようやく紅葉が見られました。でもなんだか鮮やかではありません。この年の紅葉は不良なのか?

 

6.人車列車 (樺平スイッチバック:1994年10月)

スイッチバックを登り切ると、水谷はもうすぐです。千寿ケ原行きの折返し列車はすぐに戻って来るので、しばらくここで撮影を続けることにしました。