ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1165話 1995年水島臨海:あの苦言の波及効果(その2)

今回も水島臨海鉄道の機関車の話題です。

 

1.DD501 (倉敷貨物ターミナル:1995年8月)

DD501もDD506も見た目は実に平凡で、まったく興味の沸かない機関車でしたが、それ以外の機関車はどうかと言えば、DD504,505あたりは、やや個性的な機関車でした。

 

2.DD505 (倉敷貨物ターミナル:1995年8月)

DD505はまだ現役でした。この機関車は廃車となったDD504と兄弟機で共に川崎車輌製の50t機です。こちらも500PSですが、機関はDMH17の2基搭載車です。前頭部のグリルや前照灯配置が同年代のDD13ぽい風貌ですが、キャブまわりは産業用機関車丸出しです。

 

3.DD505 (倉敷貨物ターミナル:1995年8月)

この頃のDD505は予備機的存在だったのか、構内の端っこに留置されていました。その後も2013年頃までは在籍していた様ですが、いつ廃車になったのか不明です。

 

4.DD504(廃車) (倉敷貨物ターミナル:1995年8月)

留置線には、1991年に廃車となったはずのDD504がいました。これは部品確保のためなのかわかりませんが、その後も残ります。このDD504はDD505より1年早い1960年に製造されましたが、エンドビームの形状がDD505と異なり、これも独特のスタイルです。

 

5.DE701 (倉敷貨物ターミナル:1995年8月)

そして、この当時の主力であったDE701です。そのまんま、国鉄DE11形のコピー機です。しかし、自社発注車です。長らくJR西岡山(岡山貨物ターミナル)まで直通する貨物運用に君臨していましたが、とうとう2021年に最新の電気式機関車にその座を追いやられてしまいました。

 

6.廃車、未入籍車両群 (倉敷貨物ターミナル:1995年8月)

さて、水島機関区の構内には、相変わらず骨董品市のごとく、廃車、未入籍車両が置かれていました。前回1993年訪問時から内容は変わっていない様ですが、若干配置が入れ替わっていました。これらの実態は第716話をご覧下さい。