前回の135話で土山線の様子を報告しましたが、時間が前後して今回はその土山線に乗る直前の別府港の様子です。
この日も野口線はキハ101が運用されていました。
1.キハ101 (別府港:1979年3月)
ところが、このキハ101は何か変です。よーく見ると車体の裾部分に外板が追加されてドアステップ下端が外板と面一になっています。妻面も下端が伸びて少々面長です。
この改造は何の意味があるのか全く理解できませんが、せっかくの元キハ41000形がだいなしです。参りました。
2.キハ2Ⅱ (別府港:1979年3月)
そして、キハ2Ⅱはいつもの通り検査入場中でした。
今回はキハ3、ハフ5の写真はありませんが、どちらの車両もいつも通り健在で、1年前の訪問から、車両の変化はキハ101の外板改造くらいでした。
続いて1979年の同和鉱業片上鉄道です。
3.キハ703 (和気:1979年3月)
この日は、片上鉄道には乗車せず、和気駅で車両を撮影しただけでした。
ホームには多くの荷物が山積でした。片上鉄道も小手荷物輸送を行っていました。大きな段ボール箱も多数あり、車両に荷物室が欲しいくらいの量です。
ところで、このキハ703は今までと塗装が違います。従来の淡いピンク色から淡い朱色とクリーム色のツートンカラーになっており、ちょっと手抜きというか、窓下の白線が省略されていました。この塗装はその後他の車両にも展開されましたが、評判がよくなかったのでしょうか、いずれ元の塗り分けで、ピンクではなく鮮やかな赤色に変わります。
4.キハ311 (和気:1979年3月)
キハ311はまだ塗装変更前です。この車両もキハ703と同じような塗分けになります。
残念ながらその写真がありませんが、張り上げ屋根のこの車両は幕板までクリーム色に塗装されてしまい、坊主頭が強調されて、おかしな車両になってしまいます。
続いて1980年の同和鉱業片上鉄道です。
5.キハ311 (柵原:1980年3月)
この写真は柵原駅に停車中のキハ311です。背景は同和鉱業の柵原鉱業所の鉱石積込み設備です。この頃は柵原鉱業所も活気があり、片上鉄道の鉱石輸送も順調でした。
6.キハ311 (柵原:1980年3月)
幸いキハ311は、まだ塗装変更されておらず、従来通りの写真が撮れたので一安心です。
この日は春休みを利用して、広島から東京へ向かう道中でした。毎度広島から山陽本線の鈍行を乗り継ぎ、和気で途中下車して柵原まで片上鉄道で往復しました。
この後、このキハ311で和気まで戻り、それから大阪まで鈍行を乗り継いで、夜行急行「銀河51号」で東京に向かい、5日後には戻って別府鉄道に向かいました。