ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第253話 1988年岩手開発:旅客鉄道だった頃(その3)

この日、岩手開発鉄道の貨物列車は休業日でした。

そんなこととは知らず、貨物列車がなかなか現れないので、車掌さんに聞いたら " 今日は走っていない ” とのこと。よって、この日の予定が丸潰れとなり参りました。

 

1.キハ202 (日頃市:1988年8月)

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 とりあえず、昼の岩手石橋行に乗りました。

ようやく雨が上がり、少し明るくなってきました。写真は途中の日頃市に停車中のキハ202で、貨物列車の交換待ちの様子ですが、この日は交換列車である貨物は来ません。よって、この停車時間を利用して撮影させてもらいました。

 

2.キハ202 (日頃市:1988年8月)

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岩手開発鉄道石灰石輸送が主体の鉄道であるため、さすがに線路はコンクリート製枕木を使用した重軌条でしっかりしており、列車の交換駅は有効長も長く、とてもローカル線の雰囲気ではありません。 

 

3.キハ202 (日頃市:1988年8月)

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 日頃市は開業当初の終点でした。その後石灰石輸送を行うため、路線は岩手石橋まで延長されて中間駅となりましたが、一日5往復の旅客車のうち2往復はここで折り返します。次の駅は終点の岩手石橋ですが、終点は鉱山なので民家はほとんどなく、よって、ここで折り返す列車があるわけですが、この日頃市も民家はほとんどありません。ちなみに、この列車の乗客は私一人だけでした。

 

4.キハ202 (岩手石橋:1988年8月)

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 日頃市で長い停車の後、キハ202は急こう配を登り、スイッチバックをして終点の岩手石橋に到着しました。

 

5.岩手石橋駅 (岩手石橋:1988年8月)

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 岩手石橋駅は長岩鉱山にある民家の様な駅です。ここでは貨物列車へ石灰石を積み込むため機関車の入換作業が頻繁に行われますが、この日は閑散としていました。

 

6.キハ202 (岩手石橋:1988年8月)

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 岩手石橋は鉱山以外何もありません。本来であればここから歩いて戻りながら貨物列車を撮影する予定でしたが、この日は貨物列車が休業なので予定変更し、わずか2分後に折り返すキハ202で戻ることにしました。

そしてこの日はすることがなくなってしまったので、盛に戻ったあとは三陸鉄道で釜石まで行き、新日鉄釜石製鉄所のナロー機関車を撮影することにしました。

貨物列車は明日は運行されるとのことで、翌日は朝からリベンジです。