ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第262話 1990年大井川(井川):アプトが出来る前

1990年の年明けは井川で迎えました。

井川はダム以外に何もない山村です。こんな山奥まで鉄道が敷かれていることに驚きますが、これは井川線がダムや水力発電所の維持管理に残されているからで、通勤や通学目的ではないからです。そして、井川線は設備や車両の一部はこの路線を建設した中部電力の所有で、大井川鉄道は運行を任されているのが実態です。

 

1.DD203+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (川根小山:1989年12月)

f:id:kk-kiyo:20190721183357j:plainこの日は厳密には1989年12月31日です。既に社会人の身分でしたが、学生時代にバイト先で知合った旧国マニアの友人とこの日も井川線沿線を徘徊していました。

 

2.DD203+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (川根小山:1989年12月)

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 ここは、川根小山という山間の無人駅です。どこで撮影するかあてもなく奥泉で下車しここまで歩いてきましたが、やはり井川線の沿線はまともに撮影できる場所はほとんどなく、この駅が一番手堅く撮影できる場所でした。

 

3.川根小山駅 (川根小山:1989年12月)

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 井川線は元が森林鉄道並の規格なので、駅といってもこんな感じの小屋でした。

 

4.DD203+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (川根小山~奥泉:1989年12月)

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 奥泉~川根小山間は本当に撮影場所がありませんでしたが、下車してしまったので、仕方なしに付近を散策しながら列車を撮影しました。

 

5.DD202+Cスロフ300形+Cスロフ300形 (川根小山~奥泉:1989年12月)

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 山間なので、冬場は陽が射さないばかりか、あっという間に日没時刻です。これから向かう井川はもっと山奥で、本当に年越しできる宿があるのか、一抹の不安もよぎりましたが、小さな民宿のような宿は結構にぎやかで、鹿鍋をご馳走になりました。

 

6.DD201ほか、客車列車の交換 (川根長島:1990年1月)

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 翌日の元旦は始発列車で川根長島まで向かい、ここから徒歩で、あの有名な関の沢橋梁を渡る列車の撮影を試みました。