ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第645話 1990年関東(常総):元機械式気動車亡き後

あれだけ惜しげなく通った水海道でしたが、元国鉄キハ35系が乱入し、百戦錬磨の元機械式気動車都落ちしてきた優等車両の成れの果てが一掃されてしまうと、もうどうでも良くなってしまいました。しかし、まだ完全に見切りを付けることはできませんでした。それは、常総筑波鉄道の生き残りである浮世離れした車両達が残っていたからです。

今回は、雑多車両が処分されてからちょうど1年経った1990年8月の水海道の様子です。

 

1.キハ803 (水海道:1990年8月)

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 水海道には新塗装のキハ803がいました。この新塗装はこの車両に似合っているのかどうなのかわかりませんが、この浮世離れした車両が残っているだけでも救われた気持ちでした。

 

2.キハ303 (水海道:1990年8月)

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 これはどうでもいい車両ですが、異常繁殖しており、この時点でキハ300形、キハ350形合わせて21両の大所帯になっていました。しかし、これからまだまだ増殖します。

 

3.キハ316+キハ310形+キハ310形+キハ300形 (水海道:1990年8月)

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 側線にはキハ310形とキハ300形の混結4連がいました。通常見ない4連の組合せですが、全て総括制御可能なので普通に走れます。ラッシュ用の待機なのでしょうか?

 

4.キハ3517+キハ901+キハ350形+キハ350形 (水海道:1990年8月)

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 さらにもう1本、凸凹4連がいました。2両目のキハ901は私鉄版キハ35の片割れですが、本物のキハ35と連結すると、その違いがよくわかります。キハ901の車高だけ低いですが、これは留置中に元圧が低下して、LVが動作していないようです。こんな編成が目の前で実現するとは複雑な心境でした。

 

5.キハ3510+キハ350形 (水海道:1990年8月)

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 この頃は、キハ300形よりもキハ350形の方が圧倒的に両数が多かったです。やはり取手~水海道間の輸送用に片運車の2連が優先されたようです。その後の増車では、両運のキハ300形が増えます。これにより、浮世離れした関東鉄道オリジナル車両が淘汰されて行きます。

 

6.キハ311+キハ312 (稲戸井~新取手:1990年8月)

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 車庫で同じような車両ばかり眺めていても仕方ないので、少しだけ本線撮影を行いました。しかし、本線に出ても同じ車両しか来ません。ラッシュ時でもないのでキハ800形を増結した3連も現れません。

 

7.キハ3511+キハ350形 (新取手~稲戸井:1990年8月)

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 この車両ばかりです。色は違いますが、このちょっと前の相模線の様な光景です。しかし何か違和感が?やはり複線だからでしょうか。