この頃、お隣の鹿島鉄道や関東鉄道では新車の気動車が導入されていました。そして、鹿島鉄道では、戦前製の旧型気動車も冷房化され、「やればできる」を証明しました。そうなると茨交はちょっと気まずい雰囲気になって来ましたが・・・。
1.キハ221 (那珂湊~中根:1995年5月)
カラーリングだけではごまかしが効かなくなって来ました。見てくれはどうであれ、やはり冷房車が欲しいところです。
2.キハ221 (那珂湊~中根:1995年5月)
ちなみに、この頃元国鉄キハ20形を保有していた島原鉄道、水島臨海鉄道では、すでに冷房化は完了していました。よって、元国鉄型気動車の冷房化は十分に実績があるわけで、茨交が冷房化しない理由は何なのか?
3.キハ221 (那珂湊~中根:1995年5月)
そう言えば、小湊鉄道のキハ200形も冷房化が始まっていました。まさか、お隣の日立電鉄が非冷房だったことが理由とも思えませんが・・・。
4.キハ202 (那珂湊~中根:1995年5月)
しかし、この頃、茨交ではサプライズ計画が水面下で進められていました。それは、35年振りとなる新車の導入です。
5.キハ221 (那珂湊~中根:1995年5月)
さて、どんな新車なのか?
もう皆さんご存知のキハ3710形です。この時点ですでに製造が開始されていました。キハ3710形は、ちょうどその頃製造されていたJR九州キハ125形とほぼ同一仕様ですが、トイレ無しのロングシート車です。いかにも抱き合わせ製造で安く仕上げた感じのNDCでした。
6.キハ221 (那珂湊~中根:1995年5月)
新車が導入されたら廃車が出るはずです。恐らくキハ11形だと確信していましたが、今回の撮影は朝の4連撮影だけではなく、キハ11形の見納めのつもりでもありました。
キハ3710-01の竣工は、この年の11月でした。この車両が茨交初の冷房車となりましたが、その後の冷房車の増備はしばらくなく、翌年以降もまだまだ茨交の暑い夏は続きました。
7.キハ221 (那珂湊~中根:1995年5月)
さて、この日は午後から晴れてきました。もう4連は走りませんが、撮影場所を変えながら夕方まで撮影を続けました。その様子は改めてお伝えします。