ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

号外:わが青春のボロ電は今・・・(その3)

炎天下のなか、結局、広島駅から歩いて天満町まで来ました。ここは私が通っていた高校の近くで、良しも悪しも思い出の地です。電車通りは裏道なので自動車が少なく、昔から撮影には好都合です。軌道も石畳みが敷かれて下町の情緒満点です。しかし、走って来る電車は全く情緒なしのLRVばかりです。

 

1.5008編成 (天満町~小網町:2023年8月)

コンビーノが来ました。この電車は一世を風靡したシーメンス製の舶来品ですが、いろいろと問題があった様で、多くが運用を離脱しています。まあ、ドイツの電車は異常なほど繊細なので、「仁義なき戦い」の街には馴染まなかったのでしょうか?。しかし、この電車は元気そうです。

 

2.5203編成 (天満町~小網町:2023年8月)

恐らく、この電車が増備されればコンビーノは引退するのでは・・・。しかし、コンビーノもこの電車も、この街にマッチしない電車です。

 

3.3801編成 (天満町~小網町:2023年8月)

この電車だって、この街にマッチしません。でも、この電車はまだまだ頑張るでしょう。3500形軽快電車が礎となっただけに、「反省の塊」と言うのか、結構タフな様です。さすが丈夫で長持ちのアルナの電車です。ところで、この区間は電車の本数が激減です。日中なのに電車は10分間隔となり、もう宇品港行は走っていませんし、区間短縮された3号線は朝夕しか走りません。

 

4.5101編成 (西観音町~福島町:2023年8月)

再び平和大通りです。国際都市に相応しい電車ですが、もう一歩、ここが緑化軌道に踏み込めれば素晴らしいのですが。

 

5.801 (海岸通~元宇品口:2023年8月)

さて、ここからは二日目の宇品近辺です。ここは緑化軌道ですが、なんだか草むらを走っている感じです。やって来た電車は、700形かと思ったら、700形と同じ格好(ライト配置に差異あり)でチョッパ車の800形トップナンバーでした。

 

6.703 (海岸通~元宇品口:2023年8月)

その次は本物の700形ですが、これはレアな吊掛車です。この吊掛サウンドを聞くと心が洗われます。

 

7.814 (海岸通~元宇品口:2023年8月)

この814は、1997年製のチョッパ車の最終増備車。この世の中、もうチョッパ車の肩身はかなり狭くなりました。大手民鉄では、チョッパを排除してVVVF化も当たり前ですが、この先、800形はどうなるのでしょうか?。ところで、この電車は格上げ?された7号系統の横川行です。とうとう宇品港から3号系統の西広島行はなくなってしまいました。悲しいです。

 

8.3806編成 (海岸通~元宇品口:2023年8月)

800形と同じ顔の3800形VVVF車です。両運車しか走っていなかった頃の1号系統を知る私にとって、この電車が宇品付近を走る姿は、なんとも違和感があります。