ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1168話 1994年野上:撮影禁止令布告

今回は、野上電鉄の廃止まであと1か月少々となった1994年2月下旬の様子です。この日も海南で前泊して、早朝の出庫バスで野上谷へ向かいました。

 

1.デ13 (下佐々~竜光寺前:1994年2月)

まずは、下佐々付近で撮影ですが、まだ完全に陽が昇っておらず、海南発の始発列車には陽が差していません。しかし、もうすぐ3月なので、畑の緑色は多少は春めいて来た様です。

 

2.デ11 (下佐々~竜光寺前:1994年2月)

 

そろそろラッシュ時間帯ですが、また単行です。廃止が近づいたので、運用車両も絞られて来たのか?

 

3.モハ26+モハ25 (下佐々~竜光寺前:1994年2月)

朝陽が昇った頃、ようやく2連が登場しました。元阪神のモハ20形コンビです。この2両は元気な様です。

 

4.モハ26+モハ25 (下佐々~竜光寺前:1994年2月)

でも、近づて来ると結構汚れています。廃止まであと1か月少々ですが、このまま我慢のようです。もう設備投資はあきらめた様ですが、電車の手入れもやめてしまったのか?

 

5.デ13 (下佐々~竜光寺前:1994年2月)

デ13は一見きれいな様に見えますが、これもよく見ると、所々塗装が剥がれています。廃止とは言え、最後は化粧直ししてもらいたいところですが、実態は会社解散とのことなので、電車たちは有終の美を飾ることは難しそうです。

 

6.モハ26+モハ25 (下佐々~竜光寺前:1994年2月)

ここは下佐々のミカン畑ですが、時期的にミカンは一つも実っておらず、なんとも殺風景です。先ほどの2連が日方へ戻って行きました。ガラガラです。でも、この先で混むのかも知れません。しかし、この時期になると、もう廃止のにおいがプンプン漂っていました。