ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第226話 1986年北陸(石川):惰性の北陸早回り

第191~194話では、北陸地方のローカル私鉄早回りの富山地鉄の話題をご紹介しましたが、今回はその続きの北陸鉄道福井鉄道の話題です。

まずは北陸鉄道ですが、この撮影旅行は前段の立山砂防で燃え尽きた感じだったので、この先は惰性の早回りで、ほとんど気合が入っていません。

 

1.モハ3704+モハ3703 (新西金沢:1986年10月)

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金沢で宿泊し、日の出とともに向かったのが新西金沢でした。前回の訪問は1年前でしたが、なぜかこのモハ3704、3703は撮影しておらず、これを撮るために立ち寄りました。この2両はすでに休車状態で、もう走ることはないと思われ、状態はかなり荒廃していましたが写真が撮れただけでも良かったです。

 

2.モハ3703+モハ3704 (新西金沢:1986年10月)

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モハ3700形(注1)は、名鉄の前身である元名岐鉄道の車両で、1964年に名鉄から譲受したものです。譲受に際し名鉄にて貫通化や乗務員室扉増設などの改造が施されました。 北陸鉄道では石川総線で活躍しましたが、能美線の廃止や金名線の休止で余剰車となり、1986年当時はまだ車籍はありましたが、実質廃車同然の状況でした。

(注1)モハ3700形の車歴

・北陸モハ3703,3704←名鉄モ707,710←名岐デセホ707,710:1927年日本車輌

 

3.モハ3703+モハ3704と駅名標 (新西金沢:1986年10月)

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 この日は、朝まで雨が降っていましたが、日の出から陽が射し、見事な虹が現れました。ちょっと無理のある構図ですが虹を入れて撮ってみました。

 

4.ED201(新西金沢:1986年10月)

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 ED201(注1)は、廃止された能美線の前身である能美電鉄の発注車と言われています。昔の南海電鉄電気機関車にも似た半鋼製の凸形29t機です。この車両はもともと線内の貨物輸送用でしたが、1976年の貨物輸送廃止後は除雪機となり、大きなスノープローを常設していました。

(注1)ED201の車歴

・北陸ED201←金沢電軌デキ1←能美デキ1:1938年木南車輌製

 

5.ED301(新西金沢:1986年10月)

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 ED301(注1)は北陸鉄道発注の唯一の電気機関車で、箱型デッキ付きの30t機です。この車両も貨物輸送廃止後は除雪機となり、大きなスノープローを常設していました。

(注1)ED301の車歴
・北陸ED301:1954年東洋工機製

 

6.モハ3752 (野々市~押野:1986年10月)

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 新西金沢電気機関車を撮影後、鶴来方面に移動しました。